株式会社かんざしは10月28日、宿泊業界向けプラン一括管理ツール「かんざしクラウド」に新機能「プランAI工房」の提供を開始した。同機能は、宿泊施設担当者のプラン作成業務をAIが支援するもの。作業負担の大幅軽減が期待される。
AIで魅力的な宿泊プラン作成を支援
「プランAI工房」は宿泊プランのタイトルや本文をAIが自動作成する機能。これまで手作業で行っていたプラン作成を、AIによって効率化する。
同社によると、プラン作成作業は「ぽちぽち」するだけの簡単操作で完了する。専門知識不要で、作りたいプランの特徴を選択すれば、AIが自動的にプラン内容を作成する仕組みだ。
「プロンプトというAI分野で頻出する言葉や意味を知らなくても、またそのスキルを問わず使える」と同社は説明している。

プランAI工房の機能イメージ
属人化解消と新たな気づきも
新機能の特長は、これまで特定のスタッフの経験や感覚に頼っていたプラン作成業務を、誰でも一定以上の品質で行えるようにすることだ。属人化の解消につながる。
また、過去に作成したプランを元に新たなプランを作り直す機能も備える。「経験の上で練り上げられたプランを素材として、誰でも新たなプランを作り出すことも容易になった」と同社は述べている。
さらに、「宿泊施設の魅力を自動的に文章化するロジック」を搭載。日常業務で見落としがちな施設の魅力や訴求ポイントが盛り込まれることで、新たな販促アイデアの発見につながるという。
既存契約施設は追加料金なしで利用可能
同社によると、「プランAI工房」は標準機能として提供されるため、既存契約施設は追加料金なしですぐに利用可能だ。
かんざしクラウドは2014年のサービス提供開始以降、宿泊施設の作業負担を「1/10にも、場合によっては1/50にも軽減してきた」という実績を持つ。今回の新機能により、さらなる業務効率化が見込まれる。
株式会社かんざしは「Make Sustainable Nippon – 『旅館・ホテル・地場企業など』と『地方自治体』に最も必要とされる企業になる」というビジョンを掲げ、旅館・ホテルテック事業、HRテック事業、観光テック事業を手がけている。




