小豆島観光協会 オーバーツーリズム対策実証 AIで混雑、属性可視化


 香川県の小豆島観光協会は、IT企業のフォルシア(東京都新宿区)と共同で、島内2カ所の観光地でオーバーツーリズム対策の実証実験を行っている。観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」の一環。12月末までの予定で、フォルシアの「AI画像認識技術」を活用し、観光客のリアルタイムな動向分析と、同協会が構築した混雑予想モデルの有効性を検証する。

 小豆島では、入場チケットや入場管理システムを持たない施設で混雑状況の正確な把握が課題となっている。そこで、AIで動画中の対象物を識別する技術「AI画像認識技術」を採用。対象物の形や輪郭、色などの複雑な特徴を捉える技術で、人物追跡や外観検査など、近年さまざまな分野で応用が進んでいる。

 実験の対象観光地は、小高い丘の上の風車が人気の「オリーブ公園」(小豆島町)と、対岸の島に砂の道が出現する「エンジェルロード」(土庄町)の2カ所。撮影した動画から来訪人数や来訪者属性(年代・性別)を収集・分析し、リアルタイムで混雑状況を可視化する。取得データは、個人情報を含まない統計データとして処理される。

 特にエンジェルロードでは、潮の満ち引きに応じて観光客の数も変動することから、満ち引き時間を考慮した独自の混雑予想モデルをすでに協会内で構築。実証実験で得たデータは同モデルの有効性の検証に用いる。観光客がより快適に周遊できるよう、訪問時間やルートの最適化にも活用し、観光客の分散を含めたオーバーツーリズム対策への幅広い使い道を検討する。

 フォルシアは、ビッグデータから必要な情報を抽出する検索テクノロジーを基盤に事業展開するIT企業で、大手旅行会社や専門商社、EC事業者などのデジタルビジネスを支援。近年はデジタルトランスフォーメーション(DX)分野に進出し、旅行・観光商品販売プラットフォーム「webコネクト」を中心としたSaaS型サービスによる事業拡大を進めている。

 
 
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