島博後の取り組みアピール 淡路島観光協会が冬のPRキャンペーン開催


あいさつする木下会長

 淡路島観光協会(兵庫県洲本市、木下学会長)は11日、神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ(神戸市)で旅行会社やマスコミ関係者らを対象にした情報交換会「冬の淡路島PRキャンペーン」を行った。ネットワーキングセミナーではAWAJI島博後の観光施策や、注力する「本物体験」プランの新プログラムなどを紹介。参加者に誘客への協力を求めた。

 ネットワーキングセミナーでは、同協会の高木俊光CMO(チーフマーケティングオフィサー)が、アフター万博と今年3月20日~10月13日に淡路島内で開催した地域観光博覧会「AWAJI島博」後の観光施策や情報発信施策について説明した。

 ジャパン・ツーリズム・アワードで審査委員特別賞を受けた「うみほたるショー」をはじめとする本物体験コンテンツが112プランまで拡大している現状を紹介。販路として、BtoBや協会ホームページだけでなく、KKdayによる7カ国語での販売など外国人向けの販売にも力を入れていることなどを強調。また島内31施設を回れる周遊チケット「AWAJISHIMA 観光 スマートパスポート」の継続実施などを発表した。

 高木CMOは「万博に向けた取り組みを通して、島内の事業者のインバウンドへの意識が非常に高まった」と強調。大阪IR(統合型リゾート)が開業する2030年を見据え、「京都・大阪のアーバンリゾートとしての地位確立」と「世界に通用する多島美があり、新たなゴールデンルートとなり得る『せとうち』のゲートウェイ」の2軸戦略を進める考えを示した。英語ガイド「淡路島カルチャーアテンダント」の設置と育成によるモダンラグジュアリー層の獲得なども図る考えだ。

 懇談会では、昨年地理的表示(GI)登録を受けた、淡路島の冬を代表する味覚「淡路島3年とらふぐ」を筆頭に、淡路島牛乳のプリンやチーズ、「都美人」などの食の魅力もアピールした。

 木下会長は「万博は終わったが、『道の駅うずしお』のリニューアルや洲本市内と温泉街を結ぶ自動運転バスの運行などトピックが山ほどある。冬の名物となった淡路島3年とらふぐも10万匹の出荷を予定している。引き続き淡路島の情報発信、誘客への協力を」と呼びかけた。


あいさつする木下会長

スタンプラリー 好評で継続実施へ

 淡路島観光協会はこのほど、AWAJI島博に合わせて実施した、WEBスタンプラリー「島たまGO!」の延長を発表した。実施期間は来年2月28日まで。

 島たまGO!は、対象の飲食店や小売店、宿泊施設でQRコードを読み込み、ポイントとメダル、たまごを獲得するもの。島内5エリアを設定し、各エリアで複数の施設を回るとエリアごとの「シマタマ」ポイントが獲得できる。島外からの参加者には特別なたまごアイテムももらえる仕組み。集めたポイントやメダルによって、5万円相当のペア宿泊券やうずしおクルーズ乗船チケットなどに応募できる。

 同協会によると、3月30日~10月13日の実施期間中、4100人超が参加。約50%が島外の関西圏の利用者だったが、関西以外の利用者も約25%に至ったという。高木CMOは、「約9割が日帰り客の島では、これだけ遠隔地の方に利用していただけたのは予想外。1人当たり3・6カ所を回っていただくことができ、またエリア的にもまんべんなく回っていただけた」と手ごたえを語った。

 
 
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