全旅の中間幹夫社長(左)と、ネットスターズ代表取締役社長CEOの李剛氏
株式会社全旅(中間幹夫社長)は13日、QRコード決済事業などを展開するネットスターズ(東京都中央区)と戦略的業務提携を締結した。ネットスターズの決済ソリューションを活用し、海外旅行代理店やOTAとの取引における宿泊事業者の業務負荷軽減を目的とした新サービス「全旅グローバルペイ」を来月から開始。宿泊事業者の企業間決済のキャッシュレス化を推進する。
全旅では現在、旅行会社と受け入れ施設との精算を一元化する精算システム「全旅クーポン」、旅行会社や宿泊事業者、観光施設などに向けたB to Cの決済サービス「全旅ペイメント」など、複数の決済基盤を提供している。
一方のネットスターズは、日本国内で50万カ所以上のアクセスポイントを持つ決済ゲートウェイプロバイダーで、2023年9月に東京証券取引所(証券コード=5590)に上場。09年の設立以来、QRコード決済を中心としたキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を展開し、国内外の多様な決済手段を統合管理できるサービスを提供している。同社は、15年に日本で初めて「WeChat Pay」を導入した代理店としても知られている。
今回両社は、インバウンドの観光需要のさらなる取り込みを宿泊事業者が実現できるよう、業務提携を締結。今後は、ネットスターズが提供する企業間キャッシュレス決済ソリューション「StarPay―Biz for Hotel」を活用し、海外旅行代理店やOTAとの取引における宿泊事業者の業務負荷軽減を目的とした「全旅グローバルペイ」を来月に開始する。同サービスのスムーズな導入に向け、ネットスターズは全旅の全面的なサポートを行うとしている。

全旅の中間幹夫社長(左)と、ネットスターズ代表取締役社長CEOの李剛氏




