沖縄が結ぶ、沖縄で広がる リゾテックエキスポ2025が過去最高の280社超参加で開催


オープニングセレモニー

 沖縄でDXを推進するための見本市「リゾテックエキスポ2025」が11月13、14日の2日間、サントリーアリーナ沖縄で開かれた。2日間の来場者数は15,061人、オンライン参加者数は5,716人となった。

会場内の様子

開会式

アジアと日本をつなぐハブ拠点へ

 リゾテックエキスポin沖縄実行委員会は11月13日、沖縄市の沖縄サントリーアリーナで「ResorTech EXPO 2025 in Okinawa」を開催した。今年で7回目を迎える同イベントは、国内外から過去最多となる280社以上の企業・団体が参加。「沖縄が結ぶ沖縄で広がる」をテーマに掲げた。

 オープニングセレモニーで実行委員長の日比靖浩氏は「沖縄が人と技術をつなげて、ここから地域世界に競争の輪を広げていきたい」と挨拶。沖縄県の玉城デニー知事(代読:大城肇副知事)は「沖縄が本エキスポを通じ、現代の万国神廟としてアジアと日本、そして世界を結び、新たなビジネス交流とイノベーション創出の場になることを目指しております」とメッセージを寄せた。

離島での初開催も成功

 特筆すべきは今年初めて本島外でもイベントが開催されたこと。11月2日と3日に宮古島市で「ResorTech EXPO in 宮古島」が実施された。オープニングセレモニーに登壇した宮古島市の嘉数登市長は「離島の抱える課題、例えば人口減少や物流コストといった課題の解決には、デジタル技術やDXの導入は不可欠」と強調。さらに「宮古島での開催は地域課題の解決と新しいビジネス創出に向けた大きな意向となった」と手応えを語った。

台湾からの参加増加

 国際交流も活発化している。台北駐日経済文化代表処那覇分処の王瑞豐処長は「コロナの影響で台北経済交流は一時中断を余儀なくされておりましたが、ほぼ完全に回復したと言えるでしょう。昨年には台湾から7社、今年はより多くの企業が出展されている」と述べ、両地域間の経済交流の進展に期待を示した。

4つの特徴で多様な交流促進

 イベントには4つの特徴があると日比実行委員長は説明した。一つ目は生成AIやロボットなど最先端技術の展示。二つ目はサブアリーナで開催された「IT未来フェスタ」で、子どもや学生がITの楽しさを体験できる場の提供。三つ目はスタートアップブースの拡充と「沖縄イノベーターサミット2025」の同時開催。四つ目は生成AIやDX、地方創生をテーマにした豊富なセミナーやセッション。

 沖縄市副市長の山内強氏(市長代読)は「国際文化観光都市を掲げる本市としても、成長を続ける観光産業と技術革新が著しいIT産業を中心に、イノベーションによる企業の付加価値向上やグローバルなスタートアップ企業の創出が促進され、沖縄がアジアのハブとなり豊かな地域社会の実現につながることを期待しております」と述べた。

 イベントではオープニングセレモニー後に来賓や実行委員会メンバーによるテープカットが行われ、2日間の日程が幕を開けた。会場では企業による展示ブースのほか、11月13日に「ResorTech EXPO AWARD 2025」や脳科学者の茂木健一郎氏による講演「脳科学者が語る、AIとのこれから〜沖縄から考える未来」、14日には「地方創生DXシンポジウム2025」などが行われた。

サントリーアリーナ沖縄で開催された

オープニングセレモニー

楽天グループも出展

 

 
 
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