私の視点 観光羅針盤
近年、観光地や空港周辺で「白タク」行為が再び問題視されている。白タクとは、自家用車(白ナンバー)を使って国の許可を得ずに旅客を有償で運送する行為であり、道路運送法に違反する。
正規のタクシーやハイヤー事業は「一般旅客自動車運送事業」として国土交通大臣の許可を受け、緑ナンバーを付けて営業する。運行管理者の配置、車両点検、安全教育、保険加入などの厳格な基準を満たす必要があり、利用者の安全と責任体制が制度的に担保されている。
これに対し、白ナンバー車による無許可運送は、保険や安全管理が不十分なまま有償で旅客を運ぶ違法行為であり、3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金が科される可能性がある。
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