【観国之光 518】新語・流行語大賞候補 観光関連の言葉も 観光経済新聞 論説委員 内井高弘


意外と人気になったミャクミャク。ベスト10に入るか?

意外と人気になったミャクミャク。ベスト10に入るか?

 今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)の候補30語が5日、発表された。もうそんな時期なのかと驚く。気温の高い日が長く続いたこともあって、季節に対する感覚がどうもおかしくなっている。

 この大賞、昨年までは「ユーキャン新語・流行語大賞」と呼ばれていた。協賛企業が変わったことで、名称が変更されたようだ。

 30語を見ても「なるほど」と思う一方、全く聞いたことのない言葉もある。われながら、感度の鈍さに情けなくなるが、読者の皆さんはどれだけ分かっただろうか。

 観光業界に関係がある言葉として、独断と偏見で選ばせていただくと、「緊急銃猟/クマ被害」「おてつたび」「国宝(観た)」「卒業証書19.2秒」「7月5日」「ミャクミャク」あたりか。

 緊急銃猟/クマ被害は深刻化する一方で、業界への影響も大きい。7日には新潟県湯沢町の旅館の駐車場で、宿泊客の男性がクマに腕をかまれるという事態も起きた。人とクマの距離が近くなっている。

 おてつたびはお手伝い(短期アルバイト)と旅を組み合わせた造語で、宿泊業界でも人手不足解消の一助になっている。

 歌舞伎の世界を舞台にした国宝は大ヒットし、観客動員数(11月3日時点)は1195万人を記録、興行収入も22年ぶりに100億円を突破した。ロケ地を訪れる人も多く、地域活性に一役。

 旧びわ湖国際ホテル本館を利用した多目的施設「びわ湖大津館」(滋賀県大津市)は、映画の中の歌舞伎劇場「日乃本座」として登場しており、館内に設けた映画についてのパネル展も人気という。

 卒業証書19.2秒は、静岡県伊東市長が市議会に求められた卒業証書を19.2秒ほど見せ、話題に。一連の騒動で、観光にも影響が出ているとして市の経済3団体が市政の早期正常化を求める要望書を提出した。

 7月5日は、当日午前4時過ぎに巨大津波が起こるとするうわさが広まり、香港や台湾からの飛行機が減便・欠航する事態となった。

 ミャクミャクは当初、評判が悪かったが、大阪・関西万博の盛り上がりとともに人気となり、高校生たちがスクールバッグにぬいぐるみをぶら下げるというブームも起こった。

 挙げればきりがないが、大賞とトップ10は12月1日に発表される。

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