歴史的建造物に大人の癒し空間、1棟貸し宿泊施設誕生
蒲郡クラシックホテルは6月1日、創業90周年記念事業の集大成として、1棟貸しの宿泊施設「THE COVE」をグランドオープンした。登録有形文化財の歴史的価値を継承しつつ、三河湾を望む温泉や伝統的なハマム浴を備えた大人のための特別空間だ。
建物は1916年(大正5年)に建てられた木造・瓦葺・平屋建ての施設。常磐館の別館宿泊施設から「西別館」「梅別館」と名称を変え、プリンスホテル時代には和食レストランに改装、近年は「料亭 竹島」として活用されていた。
改装にあたり、大正時代の趣を再現しつつ間取りを大きく変更せず、建物の良さを最大限に活かした。客室床面積は116.94平方メートル。温泉には十和田石を使用し、アルカリ性単純温泉「美白泉」を楽しめる。肌に触れると絹のように滑らかな感触で、美肌効果も期待できる。
宿泊施設内には、リビングルーム、主寝室、副寝室、温泉、パウダールーム、涼みテラス、箱庭、ハマム浴ルーム、ドリンクルーム、レストルームを備える。「白の間」として設計された副寝室や、リビングとは異なる世界観を演出した空間構成が特徴だ。
ハマム浴ルームではハーブや花を焚いて全身を蒸気で温めるトルコの伝統的な蒸し風呂を導入。梁と腰壁を用いた間接照明のある空間で、心身をリセットできる。
宿泊者には蒲郡みかん入りジンジャーシロップのソーダ割り、オリジナルモクテルを用意。「蒲郡みかんの爽やかな甘みと酸味がジンジャーのピリッとした風味に溶け込み、互いを引き立て合う、特別な味わいを生み出します」と同社は説明する。
グランドオープンを記念した特別宿泊プランは11月30日まで販売。メインダイニングでのフランス料理ディナー・朝食付きで、1名8万円(税込)から。チェックインは15時から18時、チェックアウトは11時まで。
通常販売は12月1日からで、価格は25万円(室料のみ・税込)。宿泊対象は12歳以上限定で最大4名まで利用可能だ。
蒲郡市が掲げる「ウェルビーイングが実感できるまちづくり」の一環として、肉体的・精神的・社会的に満たされる体験を提供するという。
予約はホテルサイト「THE COVE」宿泊ページから受け付けている。






