表紙
日本旅行は10月23日、創業者・南新助氏の生涯を描いた小説「旅行屋さん 日本初の旅行会社・日本旅行と南新助」を実業之日本社から刊行した。同社の創業120周年記念の一環。
同社は1905(明治38)年、現在の滋賀県草津市で創業。創業者の南氏により企画された日本初の列車を利用した高野山や伊勢神宮への団体旅行、1908年の国鉄貸し切り臨時列車による善光寺参りの団体旅行は日本における旅行業の発祥とされている。
同書は「明治から現代へと時代が変わっても、人々の『旅行に出たい』という思いを支えてきた日本旅行の原点を描いた物語」。
著者は歴史小説などを手掛け、受賞歴もある作家・河治和香氏。関係者への綿密な取材を重ね、歴史資料を踏まえつつ、人情味豊かに織り上げたという。カバーイラストは映画『銀河鉄道の夜』の監督でも知られる杉井ギサブロー氏が担当。鉄道の歴史とともに歩んできた同社が未来に向けて進む姿を表現した。
四六判並製、280ページ。定価2090円。

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