表紙
世界自然遺産・知床で宿泊事業を展開する北こぶしリゾート（北海道斜里町）の桑島大介社長がこのほど、桑島敏彦専務と共同でまとめた著書『Ｗｉｔｈ Ｎａｔｕｒｅ”大自然”と働く』をプレジデント社から発刊した＝表紙。ホテルのリブランディングやＣＳＶ活動「クマ活」など、地域と共に生きるホテルとしての同社の取り組みやその背景にある考えなどを紹介する。
北こぶしリゾートは、「北こぶし知床ホテル＆リゾート」「ＫＩＫＩ知床ナチュラルリゾート」など4宿泊施設を知床地域で展開。国内外への知床の魅力発信などに積極的に取り組んでいる。
書籍では、典型的な大型温泉旅館だった「知床グランドホテル北こぶし」を、大規模リニューアルや流氷を望むサウナの開設、世界的ショコラトリー「ＰＥＴＥＲ ＢＥＩＥＲ」のアジア初店舗の誘致、アーティストとのコラボレーションなどにより「北のネイチャーリゾート」へ変革させたその軌跡をたどる。「旅する理由をつくる」ことをテーマに、宿泊施設が地域の価値を伝える拠点へと変わる過程を記している。
また「地域貢献なくしてホテル・会社の成長はない」（桑島社長）として取り組む、地域に埋もれているさまざまな価値の掘り起こしや、知床に住むヒグマと人の共存を目指す活動であるクマ活などの活動も詳しく説く。
このほか、東京大学先端科学技術研究センターの森章教授と桑島社長、桑島専務との特別座談会も採録。観光業、宿泊業が、自然資源とどう向き合い地域とどうつながるかを考える契機となる一冊となっている。
四六判（200ページ）。税込み1870円。
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