上から見下ろした九年庵
佐賀県は15日から、国の名勝「九年庵」の秋の一般公開を行う。例年9日間限定で実施していたが、今年は開催期間を16日間に延長。30日まで行う。
昨年初めて公開した山林部平場に続き、建物を上から眺められるスポットを含むルートも新たに公開する。そのほか、多種多様な楽器による演奏会やフードブースを用意する。
九年庵は佐賀の近代化に貢献した実業家の伊丹文右衛門、弥太郎親子によって明治時代に築かれた回遊式庭園。神埼市街や筑後平野、有明海を一望でき、11月の紅葉シーズンは紅葉やコケ、かやぶき屋根などのコントラストを楽しめるという。
一般公開に合わせて行う演奏会は弦楽四重奏をはじめ、横笛や琵琶、三味線、ジャズなどの公演を予定。佐賀で創設されたオーケストラ「アルモニア管弦楽団」の公演を15日に行うほか、22日に佐賀市出身の北原香菜子氏による薩摩琵琶の演奏、24日に佐賀モダンジャズオーケストラの公演などを催す。
フードブースでは佐賀の銘菓やグルメを味わえる。出店店舗の一部は「高橋餅本舗 福屋」「大原老舗 佐賀」などの地元和菓子店をはじめ、キッチンカーの焼き芋専門店「月影」など。出店店舗の情報は九年庵公式Ⅹで随時発信する。
そのほか「嬉野茶ふるまい」と題して、1日限定1500杯で名産品の嬉野茶を提供する。
観覧は1人につき千円(高校生以上)で、午前8時から午後4時まで。
一般公開の詳細は九年庵公式サイト(https://kunenan-saga.jp/)。

上から見下ろした九年庵




