インフォマートとJTB旅連事業が提供
商談や業務効率化のデジタルプラットフォームを提供するインフォマート(東京都港区)が、JTB旅連事業と提携して今年3月に開設した、宿泊施設の食材仕入れマッチングサービス「旅館・ホテル向けマーケットプレイス」の参加事業者が200社を超えた。
インフォマートが運営する「BtoBプラットフォーム 商談」内に開設。宿泊施設と生産者・加工食品業者をマッチングし、食材の調達業務の効率化と生産性向上を目指すサービス。買い手の宿泊施設、売り手の生産者・加工食品業者それぞれ約100社、合計200社以上が利用している。
宿泊施設にとっては、全国各地の生産者・加工食品業者から良質な食材を適正価格で調達できるだけでなく、調達先の選定や価格交渉を効率化し、安定した供給ラインの確保と調達コストの最適化が実現できる。ウェブ発注により発注作業時間を削減し、業務負担を大幅に軽減できるメリットもある。
「旅館・ホテル向けマーケットプレイス」は、「黒毛和牛特集」や「朝食特集」などテーマに沿った食材を発掘・比較できる特集コーナーも設けており、商談の成約を後押ししている。
京都山科ホテル山楽の利用事例では、特別感のある京都らしい食材の調達に関して、既存の仕入れルートでは条件に合った新しい食材の発掘に苦労していたが、京都産の「ゆずたま」がオンラインの商談でスムーズに契約に結びつき、「ここでしか食べられない朝食」として宿泊客の満足度向上に成功したという。
今後、インフォマートとJTB旅連事業は、季節ごとの特集コンテンツの充実、成功事例の共有を通じて、宿泊業界における食材調達業務のデジタル化を推進したい考えだ。また、地域の特産品と宿泊施設を結びつけることで、地産地消の促進や地域経済の活性化、フードロス削減などへの貢献も目指す。




