鳥海氏
大阪・関西万博が10月13日に閉幕してから約2週間後の週末である10月25日(土)に、万博閉幕後初めて東京から大阪へ向かった。
往路は羽田空港から伊丹空港まで飛行機、復路は新大阪駅から東京駅まで東海道新幹線を利用したが、万博開催期間中は週末はもちろん、平日も飛行機は混み合っていたが、万博が閉幕したことで土曜日の朝の便で羽田空港から伊丹空港へ向かったが、前日に飛行機を予約したが問題なく手配でき、運賃も前日に購入したが片道1万4千円台で買うことができた。
東京と大阪の移動は飛行機利用がこれまでは多く、今回の大阪・関西万博では合計37回訪れたが、基本的には東京に住んでおり、東京から往復する形で万博会場へ足を運んだが、開幕から6月くらいまではこれまで通りに飛行機を中心に利用し、マイルも上手に活用しながら特典航空券で移動することも多かった。
しかし7月に入り、特典航空券で搭乗したいと思っても、ANAは満席、JALは空席に応じてマイルが変動する形で高いマイル数になっていることが多く、日によっては便自体が満席であり、有償航空券でも乗りたい便に乗れないこともあり、東海道新幹線を利用する機会も多かった。そして、東海道新幹線についても「のぞみ」を中心に混雑していることが多く、普通車指定席が満席であることも頻繁にあり、その場合にグリーン車を利用したこともあったが、新幹線の場合はJR東海の「EX予約」で頻繁にチェックしていると必ず若干の空席が出るので、最終的にはほぼ乗ることができた。
そして今回、万博閉幕後初めて飛行機・新幹線を利用したが、万博期間中の同じ曜日・時間帯で比べてみても明らかに予約が取りやすくなっていた。やはり万博を目当てに大阪を訪れた日本人が多く、9月以降は1日20万人以上の来場者があったこともあり、飛行機・新幹線ともに週末・平日問わず大混雑だったが、今回は週末で空いてはいないが、東海道新幹線の普通車指定席も明らかに取りやすくなった。
実際に車内で感じたこととして、ミャクミャクなどの万博会場やオフィシャルショップなどで購入したグッズを両手に持っている人が大きく減少していた。今回の万博では9月現在で日本人比率が約94%ということで、日本全国から万博へ行くために大阪を訪れた人が多かったことを物語っており、実際に大阪市内のホテルも週末を中心に万博期間中よりもホテル価格も下落している。これからは万博以外の大阪を楽しむ人をどう取り込むかが鍵となる。
(航空・旅行アナリスト、帝京大学非常勤講師)




