長岡氏
観光経済新聞社は10月16日、観光業界の識者を招いてのオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第46回配信を行った。おてつたび代表取締役CEOの永岡里菜氏を招き、「人手不足は出会いのチャンス~旅×短期バイト『おてつたび』で広がる地域のファンづくり~」をテーマに講演した。
永岡氏は講演に先立ち、「おてつたび」の概要を説明した。おてつたびはお手伝い(短期アルバイト)と旅を組み合わせた造語で、日本各地の人手不足に悩む宿泊施設や農家と働きながら旅をしたい人とをつなぐサービス。永岡氏は、少子高齢化と人口減少に歯止めのかからない日本の現状に触れ、「各地の地域を少しでも多く次世代に残せるように『旅』という人の移動を起点に、地域と都市の新しい関係性を築くプラットフォームづくりに注力する」とした。
永岡氏はおてつたびの現状についても言及。47都道府県2千カ所以上の受け入れ先と約8.4万人のユーザーが登録しており、受け入れ側の84.1%が「人手不足が解消できた」、97.8%が「また利用したい」と回答していることを報告した。
「利用者の約6割がおてつたび後も関係を継続しており、就職や移住につながった事例もある。人手不足解決だけでなく、地域のファンを増やす仕組みを目指している」と講演を締めくくった。

長岡氏




