Grabは、東南アジアのパートナーブランドへのアクセスをユーザーに提供する、サードパーティ「パートナーアプリ(Partner Apps)」の導入を発表した。このアプリ群は、現在マレーシアとシンガポールで、Grabアプリ内でネイティブに利用可能となっている。
シンガポールに本拠を置くGrabによると、この統合によりスーパーアプリ内で利用できるサービスの数と種類が拡大し、同社の「オンデマンド型の中核サービス群」を補完するという。グラブはすでに、東南アジア8か国で配送、モビリティ、デジタル金融サービスを提供している。
今回の新機能のローンチでは、以下の5つのサービスが導入される。
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グローバルeSIMプロバイダー Firsty
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シェア自転車サービス HelloRide
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エンターテインメントプラットフォーム Jolibox
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バスチケット予約プラットフォーム redBus
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ピアツーピア型カーシェアリングプラットフォーム Drive lah
Grabのユーザーは、アプリのホーム画面にある「Partners」セクションからこれらのアプリにアクセスでき、新しいアカウントを作成したり、認証手続きを完了したりすることなく購入が可能だ。さらに、GrabPayを使って支払いを完了し、GrabRewardsポイントを獲得することもできる。
Grabはパートナー側への利点についても説明しており、「スーパーアプリは、ユーザーのニーズに関連したコンテクスチュアル広告を提供し、クロスセルを促進し、サービスの発見性を高める」としている。
同社は具体例として、Grabのライド中にユーザーがアプリ内でHelloRideの自転車レンタル広告を目にしたり、旅行中にJoliboxのコンテンツをチェックするよう促す通知を受け取るシナリオを挙げている。
スーパーアプリのGrabは、今後さらに多くの国内外ブランドを追加する計画を明らかにした。今後数か月で、他のGrab市場にもパートナーアプリの利用範囲を拡大し、クレジットカードやデビットカード、「今買って後で支払う(Buy Now, Pay Later)」方式のPayLaterなど、追加の支払い方法も導入する予定だ。
Grabの最高プロダクト責任者(CPO)Philipp Kandalは次のように述べている。「Partner AppのがGrabアプリ内でネイティブに利用できるようになることで、ユーザーはこれまで以上にGrabを活用できるようになります。Partner Appのサービスは、Grabのオンデマンド型サービスを超えて、ユーザーのライフスタイルやニーズを補完するものです。」
さらにKandalはこう続けた。
「今後数か月のうちに、私たちの市場のユーザーは、馴染みのある、そして愛されている多くのブランドがGrab. Partner Appとして登場するのを楽しみにしていただけるでしょう。」




