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ダイナミックプラス(東京都新宿区)は、2018年の設立以来、需要に応じて価格を弾力的に変動させて、利益の最大化を図る「ダイナミックプライシングサービス」を展開している。
宿泊市場に対して、レベニューマネジメントシステム「D+(デイープラス)」を提供し、老舗旅館をはじめ、ビジネスホテルやリゾートホテルなど全国約60施設以上で採用されている。
観光業界では近年、全国的に訪日外国人旅行者が急増し、旅館・ホテルなどの観光事業者にとって、海外需要への対応力と価格戦略の見直しが経営上の重要課題に位置付けられている。
しかし、宿泊市場の現場においては「どのタイミングで価格を変えるべきか」「為替やイベントによる需要変動をどう読めばいいか」といった悩みが山積するなど、データやAIを活用した価格設定の枠組みが進んでいないことが実情という。
これを背景に同社では、2022年から今年の間に自社の料金設定に関与した経験を持つ宿泊・交通・観光施設の担当者を対象に、「観光・宿泊業界のインバウンド価格戦略調査」を今年9月末に実施した。
調査結果では(1)需要の予測(2)文化的対応(3)価格判断―を中心に現場が直面する多くの課題が明確になった。
インバウンド対応で最も難しさを感じる点として「混雑によるサービスの低下」「食事・宗教・文化的要望への対応」「予約の集中が読みにくい」などが続く。
需要の読みづらさや価格判断の難しさに加えて、訪日客の多様化に伴う文化的ニーズへの対応力の強化が求められていることが明確になった。
インバウンド向けの価格設定を「意識している」と回答した企業は約7割。インバウンドに対する意識の高まりが浮き彫りになった。
インバウンド向けの今後の価格戦略の方針で最も多かったのは「ダイナミックプライシングで混雑状況に応じて価格を変動させたい」。「AIやデータを用いた科学的な値決めへの関心が高まっている」と同社。
「従来の価格戦略は繁忙期・閑散期といった定型的な区分に依存していたが、今後は為替、イベント、国別の傾向など、より多面的な要因を念頭に置いたリアルタイムな最適な価格設定が必須。収益向上とともに、ダイナミックプライシングについてお気軽にお問い合わせをいただければ」と同社。今後は定期的な各種セミナーの開催も予定している。
この件についての問い合わせは、同社レベニューマネジメントシステム「D+」サービスサイト(https://www.service-dplus.com/)。
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