IH炊飯ジャー1升炊き業務用 4月発売 鈴茂器工・象印マホービン共同開発


発表会での象印マホービン・造田取締役(左から2人目)と、鈴茂器工・谷口社長(同3人目)

 すしロボットメーカーの鈴茂器工(東京都中野区)は10月22、23の両日、東京都内で展示会「スズモフェア2025東京」、22日は、象印マホービン(大阪市)と共同で発表会を催した。

 発表会には、鈴茂器工代表取締役社長の谷口徹氏、象印マホービン取締役執行役員経営企画部長の造田英治氏らが登壇し、来年4月発売で、両社共同開発の1升炊きの業務用IH炊飯ジャーの詳細を説明した。

 象印マホービンと鈴茂器工、それぞれの「おいしいご飯を炊く」「炊いたご飯を加工する」という技術力と、鈴茂の販売からアフターサービスに至るまでの強みを生かす。具体的には、同社製品の米飯加工ロボットなどと併せて宿泊施設、飲食店などに提案する。

 新製品の特徴は、安定しておいしいご飯を提供できる点にあるとした。飲食店などでご飯を炊く際に、水量のばらつきが原因で、ご飯の炊き上がりのおいしさが不安定になる課題がある中、新製品は、水量のばらつきを炊飯フローで調整する「水量補正機能」を搭載。炊飯容量を事前に設定することで、仮に正しい水量でない状態で炊飯した場合も、水温変化による誤差を感知し、最適な炊き上がりになるように自動調整する。

 さらに、釜内の温度をより正確に検知するセンサー技術により、炊飯時間の短縮を実現した。

 外国人観光客の増加などで、すしへの関心が高まる中、コメと酢を同時に入れて炊飯できる「かんたん酢飯コース」も搭載した。

 酢飯作りは「炊飯後の酢合わせ」に高度な技術や手間がかかるうえ、専用機器を置くスペースが必要。導入には大きなハードルがあるという。かんたん酢飯コースはあらかじめ専用の酢を入れて炊飯することで、炊飯と酢合わせの行程を一体化できる。

 作業効率の向上はもちろん、専用機器の導入が不要で、おいしい酢飯の提供が可能になるとしている。

 スズモフェアは、同社の「ご飯盛付け機 Fuwarica」などのロボット、機器に加え、共同出展各社の関連製品などを展示。2日間で、小売りや外食、宿泊関係などが来場した。


発表会での象印マホービン・造田取締役(左から2人目)と、鈴茂器工・谷口社長(同3人目)

 
 
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