接客部門で金賞を受賞した、山口湯田温泉店の坂本さん(左)
スーパーホテル(山本健策社長)は10月23日、グランフロント大阪(大阪市)で、同社スタッフのコンテスト「スーパーホテルグランプリ2025」を実施した。地域連携の取り組みと接客の2部門について、プレゼンテーションや実技審査を実施。四国中央店、山口湯田温泉店の代表が各部門の最高賞に輝いた。
スタッフがホテル周辺の文化や魅力を発掘して宿泊客と共有し、地域と宿泊客との架け橋となることで、地域活性化や持続可能な観光の実践を図るプロジェクト「ご当地結びスタ」部門は、昨年に続き2回目の開催。接客部門は12回目。
審査に先立ちあいさつした山本梁介会長は、「当社としては、地方の楽しさや魅力を発信することで地方に宿泊、消費してもらい、地方創生やGDP伸長につなげたい」「AI台頭時代であっても人のおもてなしが生む感動がサービス産業の肝である」などと述べた上で、「今日は選りすぐりの人が集まっている。大いに競ってほしい」と出場者にエールを送った。
ご当地結びスタ部門には全店舗が参加。書類審査を通過した、大阪天然温泉、釧路・黒金、四国中央、大津駅前、那覇・新都心の5店舗が本選に進んだ。本選では、各ホテルの立地地域の特長や見どころだけでなく、ホテルオリジナルの散策マップやフォトスポットの設置などの取り組みを、工夫を凝らした動画で紹介。その後会場でスタッフが各地域の魅力や今後取り組みたいことをプレゼンテーションした。
接客部門には全国から74人がエントリー。動画審査と地区予選を勝ち抜いた11人が本選に臨んだ。宿泊客役の社員を相手に、チェックイン前後の接遇について4分、それ以外の接遇対応について2分ずつ、接客場面を披露。出場者はそれぞれ「第2のわが家」といった同ホテルのコンセプトや、「CO2実質ゼロ泊」といった取り組みを端的に織り込みながら、アメニティやウエルカムドリンクサービスなどを説明。また問い合わせなどへの応対力などを見るべく用意された宿泊客役からの質問に、どの出場者も地元情報などを取りまぜながら笑顔で答えていた。
同社役員と接遇講師、ファンコミュニティ「超・集団」の代表3人の審査により、ご当地結びスタ部門の最優秀賞には、地元と連携して開発、発信するご当地グルメ「しこちゅ~バリバリ」などを紹介した四国中央店の湊先真理恵さんと福田薫さん、接客部門の金賞には山口湯田温泉店の坂本真侑さんが選ばれた。講評を行った接遇講師は、「どの店舗も工夫を凝らした発信を行っていることが分かったし、どの方も明るく元気な笑顔が素晴らしかった。グランプリでの経験という宝物を店舗に持ち帰って共有、レベルアップして、お客さまに還元を」と健闘をたたえた。
各部門の入賞者は以下の通り。(敬称略)
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