田嶋氏
本物の出会い栃木・観光プロモーション協議会は10月20日、「栃木県観光情報商談会」を東京都内で開催した。首都圏の旅行会社と、栃木県内の観光協会、宿泊・観光事業社などが参加し、観光説明会と商談会を催した。
栃木県産業労働観光部参事の田嶋晴美氏=写真=は、県の観光の現状を説明した。2024年の観光客入り込み数は、コロナ禍前の97.5%まで回復。宿泊数はそれを上回る結果となり、観光消費額は過去最高を記録するなど、観光需要は急速に回復しているとした。一方で、宿泊業を中心とした観光産業における人材不足や、観光需要の閑散期の問題を指摘。インバウンド観光客を含めて宿泊客のさらなる増加を図る必要があるとした。
また、栃木県は東京圏に近接しながら、日光国立公園に代表される豊かな自然をはじめ、世界遺産や日本遺産、多様な食文化や豊富な温泉など観光資源に恵まれている。これらの観光資源を効果的に生かしながら、今後もさらなる国内外の観光誘客施策を積極的に展開し、地域活性化につなげたいなどと述べた。
観光プレゼンテーションを担当した観光交流課長の倉金有一氏は、県の新しいスポットや旬のトピックスを紹介した。
日光市の「足尾銅山記念館」は今年8月のオープン。館内は、銅山の開発、先進技術の導入の状況など、時代の変遷とともに展示されている。この10月にリニューアルオープンしたのは、宇都宮市の「コジマ子どもサイエンスパーク」(栃木県子ども総合科学館)。プラネタリウムには最新鋭の投影機器を導入し、展示場は宇宙、くらしなどをテーマに七つのゾーンで構成。興味深い展示のほか、さまざまなゲームができるなど、子供はもちろん、大人も楽しめる施設となっているとした。

田嶋氏




