離れの露天風呂付き客室「月詠」
高千穂峡にほど近い隠れ宿、旅館神仙は女将の細やかなおもてなしに定評がある。
「長旅でお疲れのお客さまが手続きで並ぶ必要がないように、チェックインは客室で行っている。宿に到着してすぐに靴を脱いでくつろいでいただける」と話すのは女将の佐藤久美氏。
全ての客室が完全個室で、和をベースとした落ち着いた空間が宿泊客を出迎える。室内の意匠は部屋ごとに全て異なっており、一つとして同じ造りになっていない。客室は「本館」8室、「離れ 神呂木の庄」5室、「別邸 神庭」2室の計15室。4室が総ひのき風呂、残りが露天風呂付きとなっている。
総ひのき風呂付き和洋室「橘」「豊玉」がある「別邸 神庭」がたたずむ「鬼八の森」は400坪もの広さを誇り、部屋に面した日本庭園で四季折々の景色を眺めながら特別な時間を過ごせる。
食事は言わずと知れた宮崎名物の「高千穂牛」や、日本のみならず世界でも高い評価を受ける「尾崎牛」などのほか、豊かな自然の恵みを受けた九州の食材を生かした懐石料理を提供する。中でも、同館が監修したキャビア「神仙キャビア」は女将おすすめの逸品。日本三大秘境の一つに数えられる椎葉村で8年の歳月をかけて丁寧に育成したチョウザメから採取したフレッシュキャビアを和食に合うよう低塩分濃度に仕上げた。食事の際には1本1本手作業で作った青竹の箸を用意する。
立地も九州の真ん中という観光の拠点として絶好のロケーションだが、「神仙での滞在を目的に訪れてくれる人が多い。幅広い年齢層の人に記念日などさまざまなシチュエーションでご利用いただいている。日本のみならず、海外からのリピーターも増えている。食事場所や提供する器を変えて、長い間滞在しても満喫できるようなおもてなしを心掛けている」と佐藤女将は語る。
【15室、1人1泊2食4万5千円から(税抜き)】

離れの露天風呂付き客室「月詠」




