環境省は10月24日、地域循環共生圏セミナー2025「見つけて、広げて、活かす!『観光・福祉・交通・教育』×『環境』の地域づくり」を12月から1月にかけて全4回シリーズでオンライン開催すると発表した。環境以外の分野を切り口に、環境視点を加えることで新たな地域づくりの可能性を探る。参加費は無料。
環境と異分野の掛け合わせで地域課題解決へ
セミナーは観光、福祉、交通、教育の4分野をテーマに、それぞれの分野で活躍する実践者を招いたパネルディスカッション形式で開催される。第1回は12月2日「観光×環境」、第2回は12月9日「福祉×環境」、第3回は来年1月14日「交通×環境」、第4回は1月28日「教育×環境」。いずれも15時から17時までの2時間。
各回とも地域づくりの最前線で活躍する専門家が登壇する。第1回では越後妻有里山協働機構の山田綾氏とサーキュラーパーク九州の瀬戸貴博氏が「地域全体で進める地域資源を活かした観光まちづくり」について語る予定だ。
セミナーの進行はいずれも株式会社Ridiloverの柴田寛文氏が務める。各回の定員は200名で、申し込みは開催日3営業日前まで受け付けるが、定員に達し次第締め切られる。
「自立・分散型社会」を目指す地域づくり
このセミナーは環境省が推進する「地域循環共生圏」の考え方を広げるのが狙い。地域循環共生圏とは、地域資源を活用して環境・経済・社会課題を同時解決する「ローカルSDGs」の取り組みを通じて自立した地域をつくり、地域間のネットワークを形成する「自立・分散型社会」の考え方だ。
環境省は「本セミナーを通じて、地域循環共生圏づくりの担い手の裾野を広げ、分野横断的な連携による持続可能な地域づくりを後押しします」と説明している。
セミナーでは参加者同士の交流時間も設けられる。各回とも「パネルディスカッション・質疑応答」(80分)の後に「参加者同士の感想共有・意見交換」(25分)の時間が用意される。グループに分かれ、参加者自身が「次の一歩」を考えるワークショップ形式だ。
申し込みはウェブサイト(https://x.gd/7lIos)から。問い合わせは地域循環共生圏セミナー2025事務局(chiikijunkan@ridilover.jp)まで。






