「GRAN 天空」の外観デザイン
南海電気鉄道(南海電鉄)はこのほど、2025年度末に運行開始を予定している高野線・高野山方面への新観光列車の名称を、「GRAN 天空(グラン テンクウ)」に決定した。列車の外観デザインやロゴマークも発表。従来の「天空」に代わる新たな観光列車として、特設サイトも11月6日にオープンする。
「GRAN 天空」は、26年3月20日に定期運行を終了する観光列車「天空」(橋本―極楽橋間運行)に代わり、新たに難波―極楽橋間で運行開始予定の新型観光列車。今年5月に計画を明らかにし、6月に実施した列車名の社内公募では857件の応募が寄せられた。8月には一般客向けの投票受け付けも開始。5498件が集まり、今回の名称に決定した。
新観光列車は、良質でホスピタリティあふれるサービスと四季折々に移ろう風景を通し、日常を離れた上質な空間で列車の旅そのものが特別な体験となるよう計画。落ち着いた空間と心を込めたもてなしで、誰もが心穏やかな時間を過ごすことができる旅を届けたいという思いを込めた。
外観は、落ち着きのある深紅をベースカラーにゴールドを基調とした装飾を施した。高野山に咲くシャクナゲなどの植物をモチーフにした装飾を随所にデザイン。沿線地域とのつながりをイメージしている。名称決定に併せ、ロゴも制作。地域の文化に触れながら、知る楽しさや新しい発見を味わえる列車旅の魅力を表現した。

「GRAN 天空」の外観デザイン

「GRAN 天空」のロゴ
今月6日午前10時には「GRAN 天空」の特設サイト(https://www.nankai.co.jp/traffic/kankoutrain/grantenku/)もオープン予定。列車の運行に関する情報や、車両・サービスに関する情報などを順次案内する。
同社では現在、難波駅の1番線ホームを新観光列車専用「0(ゼロ)番のりば(仮称)」として美装化する工事も進めており、列車の運行開始に合わせて今年度末の完成を予定している。




