スカイスキャナー、「体験価値」重視の旅行先トレンド発表


 Skyscanner Japan株式会社は10月14日、独自の検索データ分析に基づく「2026年 トレンドが予測される旅行先10選」を発表した。有名観光地よりも個性的な体験ができる目的地が上位を占め、旅行先選びの基準が「ネームバリュー」から「体験価値」へとシフトしていることが明らかになった。

断崖の僧院や塩湖など非日常体験の地が人気

 発表された10都市の中で、最も検索数が増加したのはジョージアの首都トビリシ。前年同期比275%増と急上昇を見せた。石畳の街路に独立系書店や読書カフェが並ぶボヘミアンな雰囲気と温泉文化が魅力という。

 2位はブータンのパロ(172%増)で、断崖にそびえるタクツァン僧院や澄み渡る山の空気が特徴。3位はトルコのネヴシェヒル(171%増)で、奇岩の谷や洞窟ホテルなど「子どもの頃のワクワクを取り戻す非日常」が詰まった地域だという。

 上位10位には他にも、オーストラリアのウルル(148%増)、フランスのニース(148%増)、インドネシアのラブアンバジョ(123%増)、韓国のウルサン(103%増)、ボリビアのウユニ(103%増)、ベトナムのフーコック島(89%増)、フィンランドのロヴァニエミ(89%増)が選出された。

「心を動かす体験」が旅行先選びの新基準に

 スカイスキャナーのトラベルエキスパート岡田健太郎氏は「スカイスキャナーが毎日行っている1,000億件以上の検索データをもとに導き出した2026年の旅行トレンドは、”観光地”よりも”心を動かす体験”が重視されることが分かりました」と分析。「旅行者の関心は、”自分らしさ”や”心地よさ”を軸に旅先を選ぶ、よりパーソナルで没入感のある体験へとシフトしています」と述べている。

 同社は「スマートサーチ」と呼ばれる新機能も提供開始。AIを活用し、「自然に癒されたい」「ホテルステイをのんびり楽しみたい」などの希望をそのまま入力するだけで、最大3つの旅行先を提案するという。スカイスキャナーが世界20,000人規模で実施した調査では、日本の18~24歳の44%が「AIを使って旅行の計画・予約を自信を持って行える」と回答したという。

 Skyscanner Japanは2015年7月に設立。180か国37言語に対応し、世界中の航空会社・旅行会社・ホテルなど約1,200のウェブサイトから最適な旅行プランを提供するグローバル旅行アプリを運営している。

 
 
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