7~9月期訪日消費額、2.1兆円で第3四半期として過去最高 1人当たり旅行支出は横ばい


 2025年7~9月期の訪日外国人旅行消費額は、前年同期比11.1%増の2兆1310億円となり、第3四半期として過去最高となった。観光庁が発表したインバウンド消費動向調査の速報値。また、訪日外国人1人当たりの旅行支出は前年同期比0.2%減の21万9428円となった。買い物代が前年同期から減少に転じたものの、宿泊費や飲食費などが増加。前年同期の21万9777円とほぼ同水準となった。

インバウンド消費額、韓国と香港が前期比減

 インバウンド消費額は、国籍・地域別では中国が5901億円(構成比27.7%)、次いで台湾が3020億円(同14.2%)、米国は2215億円(同10.4%)、韓国は2070億円(同9.7%)、香港は1139億円(同5.3%%)。中国、台湾、米国は前年同期比増だった一方、韓国・香港はともに減少となった。

1人当たり旅行消費額、ドイツが1位で44万円

 訪日外国人旅行者のうちクルーズ客を除いた「一般客」の1人当たりの旅行消費額は、前年同期比0.2%減の21万9428円で、前年のほぼ横ばいとなった。同期間の一般客数は日本政府観光局(JNTO)の推計値で、前年比11.2%増の962万9千人だった。

 国・地域別の旅行支出では、1位がドイツで43万5512円、2位が英国で36万54円、3位がスペインで35万4793万円、4位はフランスで33万6109円、5位はイタリアで33万195円と、上位は欧州勢が占めた。

買い物代が減少に 宿泊、飲食費は増加

 インバウンド消費額の費目別構成比は、宿泊費が7797億円(構成比36.6%)、次いで買い物代が5427億円(同25.5%)、飲食費が4884億円(同22.9%)、交通費が2107億円(同9.9%)、娯楽等サービス費が1090億円(同5.1%)。前年同期比で買物代が56億円減少した一方、それ以外の費目はいずれも増加した。

 1人当たりの費目別旅行支出の各1位は、宿泊費、飲食費、交通費はドイツ(宿泊費20万747円、飲食費9万5428円、交通費6万9370円)、娯楽等サービス費は豪州(2万2322円)、買い物代は中国(7万5237円)となった。

 
 
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