2024年に外観をリニューアル
富士山の麓、河口湖の岸辺にたたずむ「若草の宿 丸栄」(渡辺洋社長)。2025年、旅館として70周年を迎えた。
節目の年に向け、段階的にリニューアルを進め、2022~23年に、最上階の見はらし露天風呂「富士の湯」「湖(うみ)の湯」と、貸し切り展望風呂「芙蓉の湯」を一新した。「富士の湯」と「芙蓉の湯」からは日本一の富士山の雄姿を、「湖の湯」からは青く輝く河口湖を望むことができる。
24年には外観をリニューアル。富士山や河口湖の大自然と調和した、やわらかで落ち着きのある装いとなった。さらに、200畳の大宴会場は日本の伝統美が彩る和ダイニングホール「富士桜」へと生まれ変わった。

2024年に外観をリニューアル
木のぬくもりを生かした客室は計46室。河口湖側のスタンダード和室を中心に、露天風呂付き客室、ユニバーサル仕様を取り入れた展望風呂付き和洋室、純和風特別階「野の花亭」など、多彩な部屋タイプがそろう。
夕食は、旬の幸、里の幸を吟味した和会席を部屋食または日本情緒ゆたかな個室食事処で提供。朝食は、レストランにて、ゲストの健康面にも配慮した和食膳を係が各テーブルへ配膳する。
なかでも、丸栄が一番大切にしているのが「おもてなしの心」。
現社長の曽祖父・初代栄吉に由来する「丸栄」の屋号には、「宿の繁栄と、ご来館のお客さまの人生が、丸く栄えたものになりますように」との願いが込められている。
「私どもが目指すのは、『人(お客さま)が人(従業員)に癒やされる日本の宿』。混沌(こんとん)を極める現代社会、ひいては国際社会における日本旅館の意義・在り方を常に模索し、若草のように、いつの日も伸びゆく宿、そして、お客さまが明日への英気を養って笑顔でお帰りになれるような、富士山麓の風情と人情があふれる宿になることが私の人生のテーマです」(渡辺社長)。
▽山梨県南都留郡富士河口湖町小立498。TEL0555(72)1371。
公式サイト:https://www.maruei55.com

日本旅館らしいたたずまいの玄関




