「LUGGAGE EXPRESS」のロゴ(左)と、東海道新幹線
訪日客の大型荷物輸送をサポート
JTBとJR東海は11月1日、東海道新幹線の東京―京都間で、手荷物当日配送サービス「LUGGAGE EXPRESS」を開始する。提携の運送業者の協力により、東京(京都)の宿泊施設で預けた荷物を、その日のうちに京都(東京)の宿泊施設で受け取れるようになる。
JTBは今回発表したサービスを始めた背景として、交通機関や観光地における「大型荷物による課題」があったという。特に訪日外国人旅行者には「移動時間を快適に過ごしたい」「荷物を預けてゆっくり観光を楽しみたい」といったニーズがある一方、宿泊事業者側では、荷物の一時預かりや配送業者の手配などの負担軽減が課題となっている。
今回両社は、これらの課題解決と観光体験の向上を目指し、手荷物当日配送サービスを共同で開発。実施区間は、東京都内と京都市内の一部の宿泊施設で、朝9時までに預けた荷物を、当日午後6時または午後9時までに受け取れる。
利用方法は、専用のWEBサイト(https://www.luggage-express-service.com/ja)で午前8時までに予約した上で、対象の宿泊施設のフロントで午前9時までに荷物を預ける。その後、午後6時または午後9時以降、移動先の宿泊施設で荷物を受け取るという流れだ。預け場所は東京駅と京都駅にも窓口を設けており、駅での予約方法や料金などの詳細は専用サイトで確認できる。
配送料金は、午後9時着の「レギュラー便」が荷物1個につき1万3200円、午後6時着の「エクスプレス便」が同1万6500円(いずれも税込み)。
同サービスは、決済が旅行者で完結すること、預け入れの締め切り後早い時間に集荷することなどから、提携の宿泊施設にとって業務効率化や荷物保管スペースを最小限に抑えることができるなど、大きなメリットがあるとしている。
今後については、チェックアウト後の昼集荷による当日配送サービスの拡充や、旅行会社向けにより迅速・柔軟な配送サービスの提供を予定。より多くの宿泊施設や関係事業者との連携を強化し、対象宿泊施設や拠点の拡大も進める。さらに、大阪をはじめ他地域への展開も視野に入れるとしている。

「LUGGAGE EXPRESS」のロゴ(左)と、東海道新幹線




