西武・プリンスホテルズワールドワイドは10月22日、同社が運営する富良野スキー場(北海道)、志賀高原焼額山スキー場(長野県)、妙高杉ノ原スキー場(新潟県)の3スキー場が、2025年冬季より米国アルテラ社が展開する世界的なスキーリゾート共通シーズンパス「Ikon Pass」に加盟すると発表した。
世界約70スキーリゾートとのネットワーク構築
「Ikon Pass」は北米を中心にヨーロッパなど世界各地約70のスキーリゾートが加盟するグローバルな共通シーズンパス。サブスクリプションモデルで各国の名スキー場を利用できる米国発の会員サービスで、世界のスキーヤーから高い注目を集めている。
今回の加盟により、西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営する3スキー場は、ディアバレー・リゾート(米国・ユタ州)、スティームボート(米国・コロラド州)、ウィスラー・ブラッコム(カナダ)など世界の名だたるスキーリゾートと肩を並べることになる。
日本の雪の魅力を世界へ発信
同社によると、スキー市場ではアジアが人口や経済力上昇により今後の成長が期待されており、特に日本の極上の粉雪は世界のスキーヤーから高い評価を受けている。同社のスキー場におけるインバウンド利用客も実人数ベースでコロナ前水準の約2倍に伸長しているという。
西武・プリンスホテルズワールドワイド代表取締役社長の金田佳季氏は「当社は世界基準のサービスが提供できるグローバルホテルオペレーターへの飛躍に向け、その土地、その季節、その旅でしか味わえない体験価値を提供し『記憶に残る旅の喜び』を体験できるマウンテンリゾートとして海外のお客さまの期待に応えられるよう、さらなるサービスの向上を目指してまいります」とコメントした。
加盟3スキー場の特徴
富良野スキー場は十勝岳・大雪山連峰の眺望のもと、極上のパウダースノー「Furano bonchi powder」と美しいグルーミングが特徴。全28コース、最長滑走距離4,000mを誇り、総支配人の伊賀裕治氏は「これを契機に、より一層グローバルな視点でのサービス向上を図り、多様な国や地域からのお客さまをお迎えする体制を強化してまいります」としている。
志賀高原焼額山スキー場はユネスコエコパークに認定された志賀高原の焼額山(標高2,009m)南東斜面に位置し、針葉樹に囲まれた林間コースが魅力。標高2,000mからの北アルプスの眺望も楽しめる。なお、志賀高原の全18スキー場が「Ikon Pass」に加盟する。
妙高杉ノ原スキー場は日本百名山の妙高山東斜面に広がり、北信濃の標高差1,124mの雪原を頂上からボトムまで全長8.5kmの絶景ロングランが可能。総支配人の高橋均氏は「上級者向けの非圧雪ゾーンでは、コブやパウダースノーを存分に堪能していただけます」と特徴を説明している。
「Ikon Pass」の概要
「Ikon Pass」は通常パスの「Ikon Pass」($1,519 USD、18カ所無制限・43カ所以上で最大7日間使用可能)と、「Ikon Base Pass」($1,099 USD、14カ所無制限・41カ所以上で最大5日間使用可能)の2種類がある。通常パスには利用制限日がなく、全特典が付属する。
西武・プリンスホテルズワールドワイドは日本を含む世界の主要都市やリゾート地で合計95ホテル、国内外31ゴルフ場、10スキー場などを運営する西武グループの中核企業。今回の加盟により、世界各地から訪れるスキーヤーおよびスノーボーダーに向けて、上質な雪質やプリンススノーリゾーツならではのおもてなしを通じた魅力発信を強化するとしている。





