Uber Japan株式会社は10月14日、スマートフォンアプリ「Uber」のタクシー配車サービス「Uber Taxi」の予約機能を、全国38都道府県の展開エリアで順次提供開始すると発表した。乗車予定日の90日前から15分前まで予約可能で、予約確定時点でドライバーを手配する仕組み。同社は、計画的かつ安心な移動の実現を目指す。
予約機能が約13倍増、全国展開へ
予約機能は今年4月に東京・大阪で提供を開始し、7月には札幌、横浜、名古屋、京都、神戸、広島、福岡、沖縄本島エリアへと拡大。特に国内のユーザーからの評価が高く、利用状況は2025年4月時点と比較して約13倍増加したことを受け、全国展開に踏み切った。
ただし、秋田県秋田市、新潟県新潟市、徳島県徳島市、愛媛県松山市、島根県出雲市、沖縄県宮古島市では、来年以降順次提供開始予定としている。
予約機能の詳細としては、乗車予定日時の90日前から15分前までの間で予約が可能で、予約手数料は一律700円。乗車料金は通常の「Uber Taxi」と同様にメーター料金に基づき、乗車料金に加えて迎車料金(タクシー会社により異なる)とアプリ手配料(東京23区のみ)が発生する。
ドライバーは乗車予定日の前日から7日前に事前確定するが、乗車予定日時の直前に予約された場合は、対応可能なドライバーとリアルタイムでマッチングされる場合もあるという。
予約機能は、空港や駅への移動など時間に制約のあるシーンとの相性が良く、国内のユーザーからは交通機関の発着時間に合わせた利用が多く見られる。また、訪日外国人からはホテルから観光地への移動など、より幅広い用途で活用されているという。
Uber Japanは「Go Anywhere(どこへでも行ける)」というビジョンの実現に向けて、サービスエリアのさらなる拡大および利便性の高い移動体験の提供に取り組むとしている。
なお、Uber Japanは2025年内に全47都道府県での「Uber Taxi」サービス展開を目指しており、今年に入ってから展開エリアが急速に拡大。利用件数も全国的に増加しており、2024年には前年同月比で利用件数が2倍以上の成長を記録したという。
Uberアプリの特徴としては、自動決済機能、ドライバーとのチャット機能、多言語対応(70カ国以上、約50言語)、評価システム、「Uber Teens」および「Uber シニア」によるジュニア・シニア対応などが挙げられる。
現在、日本ではUber Japan株式会社が国内500社以上のタクシー会社と提携し、38都道府県でタクシー配車が可能な「Uber Taxi」を提供している。また、札幌市・東京23区・成田市・京都市・大阪市ではプレミアムなハイヤー車両や最大5名乗りのワゴンを配車できる「Uberプレミアム」のサービスも展開中だ。




