日本観光振興協会(日観振)は、データに基づいて地域の観光戦略を立案、実行できる人材を育成・認定する「地方創生データサイエンティスト検定(観光DX検定)制度」を創設した。「初級」検定試験を12月14日にオンライン試験(IBT方式)で行う。受験の申し込みを受け付け中。申し込みの締め切りは11月30日まで。
観光DX検定は、観光庁が後援している。
検定受験への学習や検定の取得を通じて、観光に特化したデータの収集・分析スキルを習得し、データを基にした地域の観光戦略を立案できる能力を養うことができる。キャリアアップ、地域観光への貢献につながる。
「初級」検定試験の主な対象者は、DMO職員、観光学の単位を取得した学生など。
試験内容は、①観光DXの基本的な考え方(観光地経営の基本概念、持続可能な観光の考え方、観光DXの役割など)②観光データ分析に必要な基礎知識(データの種類と特性、グラフの読み方と作成方法、観光統計の基本指標など)③観光DXの実践手法(KPI/KGI設定の基本、分析ツールの概要と使い方、データを活用した観光戦略の基礎など)。
「初級」検定試験は、12月14日午前7時~午後10時の間の都合のよい時間に受験できる。試験時間(制限時間)は50~60分間を予定。自宅など任意の場所で受験できるIBT方式で、インターネットの利用環境、ウェブカメラを備えたPC、スマートフォンなどが必要。受験料(税込み)は一般6600円、学生3300円。
受験に向けた学習を支援するため、eラーニング講座、テキストも提供している。
検定受験、eラーニング講座、テキストの申し込みは、ウェブサイト(https://kankou-exam.nihon-kankou-dx.info/apply/kankoudx-apply.html)で受け付けている。
なお、「中級」「上級」の検定試験は、2026年度以降の実施を予定している。





