
記者団の質問に答える金子国交相
高市早苗内閣が発足し、国土交通相には自民党の金子恭之衆院議員が就任した。10月22日に開かれた就任会見では、災害に強い地域づくりやインフラ整備などに加え、観光政策として、観光振興を通じた地域活性化やオーバーツーリズム対策に注力する考えを示した。
金子国交相は、「自民党からの(国土交通相)就任は16年ぶり。2008年に金子一義大臣のもとで副大臣を拝命し、約1年間国土交通行政に携わってきたが、今回大臣として再び国土交通行政に携わることになった」と述べた。
抱負として「国民の皆さまの命と暮らしを守り、わが国の経済成長や地域の生活・生業を支えるという国土交通省の任務に全力を尽くす」と述べ、新内閣が掲げる経済対策、物価高対策と併せて、国土交通行政を取り巻く政策課題に取り組む姿勢を示した。
高市首相からの政策指示については、各閣僚への共通指示とは別に個別の指示があったと明らかにした。
個別の指示として、インフラシステムの海外展開や領土領海警戒監視の適切な実施といった対外的な施策に加え、国内向けには①災害に強い地域づくり(インフラ老朽化対策の加速をはじめとする防災・減災、国土強靭化の取り組み)②地方を含めた交通網・物流インフラ整備③観光振興を通じた地域活性化やオーバーツーリズム対策の推進④2027年国際園芸博覧会に向けた円滑な準備と運営―などに取り組む方針を示した。
金子 恭之(かねこ・やすし)熊本4区、当選9回。総務相、国土交通副大臣、衆議院国土交通委員長などを歴任。64歳。
記者団の質問に答える金子国交相