
秋保グランドホテル
ベルーナは9月30日、東北を代表する温泉地である秋保温泉に立地する「ホテル瑞鳳」および「秋保グランドホテル」を取得した。同社は今年6月30日に売買契約を締結していた。高い認知度と安定した集客力を持つ両施設の取得により、同社のホテル事業の収益力とブランド価値の向上を目指す。
ホテル瑞鳳
大型リゾート施設の魅力
ホテル瑞鳳は華やかで開放感あふれる空間と数寄屋造りの客室が特徴の温泉リゾート。全117室の客室を有し、磊々峡や秋保の街並みを望む和室、シモンズ社製ベッドを備えた洋室など多彩なタイプを揃える。日本庭園には6種の露天風呂を配し、四季の自然を楽しみながら入浴できる環境を整えている。
また同ホテルには「櫻離宮」と呼ばれる離れ宿があり、全14室すべてに温泉露天風呂を完備。数寄屋造りの趣とモダンなデザインが融合したプライベート空間で、磊々峡の渓谷美を眺めながらくつろげる高級宿泊施設だ。
一方の秋保グランドホテルは磊々峡を望む絶好のロケーションに位置し、全140室の客室を備える。東北産の手作り家具や遊び心のあるインテリアを取り入れた客室が特徴で、露天風呂からは渓流のせせらぎや鳥のさえずりを楽しめる。両ホテルともレストランではビュッフェ形式の料理を提供している。
顧客基盤とノウハウを活かした運営へ
両ホテルは東北自動車道「仙台南IC」から車で約15分、JR「仙台駅」からは送迎バスで約40分という好立地にある。ベルーナは「多様なお客様のニーズに応える魅力ある拠点として、今後の展開に大きな可能性を秘めている」としており、「当社が培ってきた顧客基盤やホテル運営ノウハウ、人材採用力を活かし、本ホテルの魅力をお客様に最大限伝えていけるよう取り組んでまいります」と述べている。
ホテル瑞鳳は地下1階地上14階建てで、プール、大浴場・露天風呂、ビュッフェレストラン「SEASONS」、BAR「篝火」、カラオケルーム「微行」などを備える。一方、秋保グランドホテルは地下1階地上8階建てで、大浴場「伊達の湯・三春の湯・梵天の湯・愛姫の湯」などの施設を有している。
ベルーナグループは”お客様の衣食住遊を豊かにする商品やサービスの提供”という経営理念の下、今後もワンランク上のおもてなしを提供していくとしている。売主はKarakami HOTELS&RESORTS株式会社。プロパティ・ホテル事業を手がけるベルーナにとって、今回の取得はホテル事業のさらなる拡大を意味する。多彩な温泉と施設を備えた両ホテルが、同社の新たな成長の柱となるか注目される。