
没入感たっぷりのレトロ紅葉スポットランキング、京都の嵯峨野トロッコ列車が2位に
リクルートは10月8日、旅行情報サイト「じゃらんニュース」で実施した「紅葉スポット」に関するアンケート調査の結果を発表した。温泉街や木造駅舎など全国各地のレトロな雰囲気が漂うスポットの中から、まるで絵画や映画の世界に没入したような気分とともに紅葉が楽しめる場所を「没入感たっぷりレトロ紅葉スポットランキング」として公表した。
歴史ある木造旅館と色づく山々の風景が魅力
ランキング1位に輝いたのは山形県の「銀山温泉」。歴史ある木造旅館と色づく山々が織りなす風景が最大の魅力だ。赤や黄に染まった木々が温泉街を包み込み、ノスタルジックな雰囲気を演出している。特に銀山川沿いの大正・昭和期の旅館が並ぶレトロな街並みと紅葉のコントラストは見事で、夕暮れ時にはガス灯がともり、神秘的な空気に包まれるという。
2位には京都府の「嵯峨野トロッコ列車」がランクイン。保津川渓谷を走る列車の車窓から、絵巻物のような渓谷美を堪能できる。木製の座席や裸電球がともるレトロ感漂う車両でゆったりと進み、車窓からは赤や黄に染まる山々の風景を楽しめる。夜には沿線がライトアップされる「光の幻想列車」が運行され、昼間とは異なるロマンティックな景色が見られるとのことだ。
3位には東京都の「旧岩崎邸庭園」が選ばれた。洋館前にある樹齢400年ともいわれる大イチョウが黄金色に染まり、クラシカルな洋館と調和して異国情緒漂う風景が広がる。黄葉・紅葉の見頃は11月下旬から12月上旬で、芝庭ではイロハモミジの紅葉とイチョウの黄葉の美しいコントラストが楽しめるという。
4位以降も、北海道の「小樽運河周辺」、岡山県の「美作滝尾駅」、長野県の「渋温泉」、愛知県の「博物館明治村」、福島県の「只見線」、富山県の「黒部峡谷鉄道」、群馬県の「わたらせ渓谷鐵道」と、全国各地の駅舎や温泉街など懐かしさを感じるレトロスポットに紅葉が彩りを添え、ロマンティックな景色が楽しめる場所がランクインした。
ランキング5位の「美作滝尾駅」は、昭和初期に建てられた木造駅舎がレトロ好きにはたまらない雰囲気で、有名な日本映画のロケ地としても知られている。小さな待合室、木のベンチや看板など全てが映画の一場面のような雰囲気だ。山々が色づき始めると、紅葉を背景に駅舎を撮影でき、鉄道ファンや写真愛好家にも愛されているという。
8位の「只見線」は、列車から眺める奥会津の自然美あふれる絶景が最大の魅力。只見川に沿って走る路線では、秋の彩りに包まれた山々と川霧が織りなす幻想的な風景が見渡せる。特に「第一只見川橋りょう」では、鉄橋と紅葉、川の流れが一体となった景観が楽しめるそうだ。
今回の調査は、2025年8月8日から13日にかけてインターネットで実施され、47都道府県在住の20代から50代の1,050名から有効回答を得た。回答者は「じゃらん」で紹介したレトロスポットで楽しめる紅葉を中心に、その雰囲気に没入できそうだと思うスポットを3つまで選択している。
1位の銀山温泉