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宿研(横浜市)は8月、「旅行計画・宿泊先選びの判断基準と情報収集行動」について、今夏に国内旅行を終えたばかりの国内在住の20~69歳の旅行好き千人を対象に調査を実施した=写真は会社ロゴ。
宿泊先探しにChatGPTを含む生成AIを活用した旅行者は、「しっかり活用した」13.2%、「少し活用した」19.4%の合計32.6%に上った。 年齢別では30代が最多で81人(活用率33.6%)、次いで40代63人(同31.0%)、20代61人(同24.1%)となった。職業別では会社勤務の一般社員が153人(活用率37.1%)と最も多い。
居住地別では、東京都在住の活用率は41.7%と突出して高く、千葉県(同34.8%)、大阪府(同34.1%)、愛知県(同33.9%)と大都市圏が続く。一方で、地方圏での活用率は3割を下回る地域が多い。
「普段から業務で生成AIに触れている大都市圏の会社員層がその利便性を実感し、プライベートの旅行計画でも自然に活用する傾向が見受けられる。日常業務でのデジタルツールの活用が、旅行という非日常を求める場面にも拡大されている実態が明らかになった」と話す。
宿泊先のタイプ別でみると、民泊・ゲストハウス(活用率58.5%)、リゾートホテル(同45.2%)、都市型ホテル(同40.6%)の順に高い。目的地に宿泊施設が複数存在し、サービスや設備の多様性が見られる場所での宿選びに生成AIがよく活用されている。
活用率が28.9%にとどまるビジネスホテルについては、「宿泊施設に求める明確な選択基準があり、生成AIに頼らずとも検討しやすく、活用率は低い」と分析する。
宿泊費用別では、価格帯が上がるほど活用率が高まっている。
同社は「生成AIの活用は一時的なブームではなく、情報収集の新しい手法として定着する可能性が高い。宿泊事業者や観光関連事業者は、従来のウェブ検索やSNS対策に加えて、生成AIに推薦されるためのGEO対策やLLMO対策に取り組むべき」と強調した。
同社公式サイト「宿研ナレッジ」で調査結果を踏まえた「生成AIに推奨されるためのノウハウ」を公開している。
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