運輸総合研究所、インド海洋シンクタンクと研究交流へ


NMF チャウハン理事長(=写真左)と運輸総合研究所 宿利正史会長

インドNMFと5年間のMOUを締結

 運輸総合研究所は10月3日、インド共和国の海洋シンクタンク「ナショナル・マリタイム・ファウンデーション(NMF)」と5年間の研究交流等に関する了解覚書(MOU)を締結した。署名式はインド・ニューデリーのNMF会議室で開催。インド太平洋地域における海洋分野の発展に向けた連携強化が目的だ。

 NMFは2005年に設立されたインド初の非政府組織の海洋シンクタンク。急速な経済成長を遂げ、グローバル・パワーへと発展するインドにおいて、政府と連携しながら海洋分野の独立した政策研究を行っている。交通運輸、観光を含むあらゆる海洋分野の事項に関して政策提言も実施。

日印間の交通・観光分野を網羅する協力体制

 運輸総合研究所はこれに先立ち、2024年8月にはインド鉄道省付属の中央大学「ガティ・シャクティ・ヴィシュワヴィディヤラヤ(GSV)」ともMOUを締結している。今回のNMFとの覚書締結により、日本とインド間の交通運輸および観光を網羅する協力体制が構築された形だ。

SDGsへの貢献も視野

 両機関の研究交流は、SDGsの複数の目標達成にも貢献する。「働きがいも経済成長も」(目標8)、「産業と技術革新の基盤をつくろう」(目標9)、「気候変動に具体的な対策を」(目標13)、「海の豊かさを守ろう」(目標14)、「平和と公正をすべての人に」(目標16)、「パートナーシップで目標を達成しよう」(目標17)に関連した取り組みとなる。

共同研究で世界の海洋分野の発展に貢献

 運輸総合研究所とNMFの研究交流および共同研究活動は、交通運輸・観光に焦点を当てたインド太平洋地域の海洋分野の発展に寄与するだけでなく、世界の海洋分野の発展にも貢献するものと期待されている。

 締結式には、NMF側からチャウハン理事長、ベディ専務理事らが出席。運輸総合研究所からは宿利正史会長、山腰俊博主席研究員・国際部長、富田晃弘主任研究員・次長(運輸総合研究所アセアン・インド地域事務所)が参加した。

 署名後には記念品交換も行われ、両機関の関係者が記念撮影に臨んだ。同研究所は日本財団の助成を受けて活動を行っている。

(写真左から3番目)NMFベディ専務理事、(同4番目)NMFチャウハン理事長、(同5番目以降)運輸総合研究所 宿利正史会長、山腰俊博主席研究員・国際部長、運輸総合研究所アセアン・インド地域事務所 富田晃弘主任研究員・次長

 
 
新聞ご購読のお申し込み

注目のコンテンツ

第38回「にっぽんの温泉100選」発表!(2024年12月16日号発表)

  • 1位草津、2位道後、3位下呂

2024年度「5つ星の宿」発表!(2024年12月16日号発表)

  • 最新の「人気温泉旅館ホテル250選」「5つ星の宿」「5つ星の宿プラチナ」は?

第38回にっぽんの温泉100選「投票理由別ランキング ベスト100」(2025年1月1日号発表)

  • 「雰囲気」「見所・レジャー&体験」「泉質」「郷土料理・ご当地グルメ」の各カテゴリ別ランキング・ベスト100を発表!

2024年度人気温泉旅館ホテル250選「投票理由別ランキング ベスト100」(2025年1月13日号発表)

  • 「料理」「接客」「温泉・浴場」「施設」「雰囲気」のベスト100軒