中国の醸造・世界に薫る 中国酒文化グローバルツアー、日中友好会館で開催


 

 日本の鳩山由紀夫元首相、小川正史・日中友好会館理事長、黄星原・日中友好会館中国代表理事、鐘治峰・亳州市副市長、永田哲二・日中友好協会常務理事、張書明・全日本華僑華人社団聯合会会長、黄平・日本徽商協会会長、そして安徽古井グループ党委書記・董事長の梁金輝氏らが出席した。

 会場には、日中友好会館や中国駐日機関、日本の政財界関係者、亳州市政府代表団、日本徽商協会や古井の代表団、さらに多くのメディアや来賓が集まった。参加者は「中国の醸造」年份原漿・古20を手に、亳州と東京をつなぐ国境を越えた経済・文化交流の盛典を共に見届けた。

見どころ満載 酒でつなぐ亳州と東京

 今回のイベントは、中国酒の都・亳州の豊かな酒文化と古井貢酒の国際的な魅力を示した。会場外のバーテンダーブースでは、古20をベースにした酵素カクテルが振る舞われ、来賓は銘酒を味わいながら酒文化展やフラッシュモブを楽しんだ。「千年の貢酒、濃香万里」をテーマにした情景劇も観客を魅了した。

 特設された亳州ブースは「中華の薬都・華夏の酒城」をテーマに、歴史文化や産業の強み、発展の活力を多角的に紹介し、会場の注目を集めた。

 イベント会場では、梁金輝董事長が挨拶し、「古井貢酒は酒を媒介に中華の伝統文化を世界へ広めてまいります。本イベントを契機に日本のビジネス界との協力を深め、より高品質な古井貢酒を日本の消費者に届け、日中経済交流に新たな活力を注ぎたい」と述べた。

 亳州市委常委・副市長の鐘治峰氏は、「白酒は亳州を代表する名刺であり、『古井貢酒・年份原漿文化研究院―東京センター』の設立は日中酒文化研究の拠点となり、文化産業協力に新たな力を与えるだろう」と強調した。

 鳩山由紀夫元首相も出席し、鐘副市長らと除幕式を行った。梁董事長は日中友好会館の黄星原氏、全日本華僑華人社団聯合会の張書明氏、日本徽商協会の黄平氏、『人民日報海外版』日本月刊の蒋豊編集長に「古井貢酒文化研究員」の任命書を授与し、両国の酒文化交流に新たな拠点が誕生したことを示した。

 鳩山元首相は、古井貢酒の国際的成果を高く評価し、「酒は国境を越える世界の言語」という理念を称賛。「友愛」の理念を挙げ、今後も古井貢酒を通じて日中民間交流を促進したいと語り、亳州と東京の協力が両国の新たな交流の章を切り開くと確信を示した。

 イベントでは、鐘治峰副市長と梁金輝董事長が鳩山由紀夫元首相に記念の「年份原漿」や「漢・唐・宋・明」シリーズを贈り、日中友好への貢献に感謝を表するとともに、酒文化交流の推進と「各表其美・美美与共(おのおのの美を尊び、共に美しくあれ)」という東方の哲学を伝えていきたいと述べた。

 今回のイベントでは、「年份原漿」「黄鶴楼」「老明光」といった戦略商品に加え、歴史をテーマにした「漢・唐・宋・明」4種類の新製品が発表され、ファッションショー形式の演出で、来場者は中国酒文化の千年の伝統と革新をまじかに体験した。

 さらに、フレアバーテンダーとして数々の大会で受賞歴を持つ市川寛氏が「年份原漿軽度20」を使ったカクテルを披露し、その魅力を表現。

 最後には古井関係者による歌曲《亳》が披露され、亳州文化を紹介しながら会場は最高潮を迎えた。

友好の絆を結ぶ会館 古井喜実の志と古井貢酒

 今回のイベントが東京の日中友好会館で開催されたことには特別な意味がある。両国の友好の歴史を刻んできたこの会館には、日中友好協会初代会長・古井喜実と古井貢酒との深い縁が息づいており、その「古井の情誼」は新時代に新たな章を重ねている。

 日中友好会館中国代表理事の黄星原氏は次のように語った。

 「日中友好会館は、日本における日中友好七団体の一つであり、両国の友好を象徴する存在です。政治・経済対話の場であると同時に、古井貢酒と日本の民間交流に深い縁を持っています。日中友好会館の初代会長・古井喜実氏は、1959年に初めて新中国を訪れて以来、日本の政界で国交正常化の実現に尽力しました。周恩来総理から幾度も接見を受けたほか、総理の依頼で文学者・歴史学者であり日中友好協会名誉会長の郭沫若氏が、特別に『古井酒』を古井喜実氏に贈り、酒を通じて友好を示したのです。古井喜実氏は晩年に著した『日中関係十八年』の中で、この出来事を写真とともに感慨深く記録しています」。

 さらに、日中友好会館理事長の小川正史氏は、大阪万博「企業デー」にあわせて古井貢酒が会館で経済・文化交流イベントを開いたことを高く評価し、「これは古井喜実氏と古井貢酒の時を超えた縁を受け継ぐものであり、両国民の世代を超えた友好の絆を新たに結び直すものだ」と語った。

 また、経済・貿易の分野では、古井貢酒と日本新安産業株式会社、古井健康科技と日本万田発酵株式会社が戦略的協力協定を締結し、「酒で友を結ぶ」という伝統を経済協力という具体的な取り組みにまで広げた。

中国酒文化グローバルツアーが新たな一歩

 「中国の醸造、世界に薫る」――これは古井貢酒のブランドスローガンであり、そのグローバル戦略を示す言葉でもある。2014年に始まった中国酒文化グローバルツアー以来、古井貢酒は一貫して長期的な視点で中国酒文化を世界へ広め、中国白酒の物語を発信し続けてきた。

 ニューヨーク、パリ、デュッセルドルフ、ロンドン、そして今回の東京へ――舞台を広げながら、中国白酒は世界へと歩みを進め、新たな章を刻んでいる。今や中国白酒は、国境を越えて「世界の言語」となりつつある。

 
 
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