
三井不動産株式会社とSoho House & Co Inc.は10月2日、世界的に注目されるロンドン発の会員制クラブ「Soho House」の日本初進出を発表した。2026年春、港区南青山の「表参道 Grid Tower」内に「Soho House Tokyo」をオープンする計画だ。クリエイティブな分野で活躍する人々のための特別な空間として、客室42室のほか、レストラン、バー、プールテラスなどを備える。会員募集は2025年夏より開始予定。
「Soho House Tokyo(表参道 Grid Tower 内)」 完成予想CG
4フロアに展開、多彩な客室と共用施設
「Soho House Tokyo」は、「表参道 Grid Tower」の11階から14階までの4フロアに位置する。延床面積は約4,300㎡。客室はクリエイティブなライフスタイルに合わせ、cozy、mediumタイプを中心に、ラグジュアリーなスイートまで、計42室を用意する。
共用部には会員同士の交流を促進するクラブラウンジや、地元食材を活かした料理と洗練されたカクテルを提供するレストラン、クラブバーを設置。14階のプールテラスからは六本木方面を一望できる開放的な空間となる。
クラブバー
クラブラウンジ
プールテラスイメージ
レストラン
30年の歴史を持つクリエイティブな交流拠点
Soho Houseは1995年にロンドンで誕生した会員制クラブ。アーティスト、デザイナー、映画製作者など、クリエイティブな分野で活躍する人々の交流の場として設立された。現在では世界46ヶ所に拠点を展開し、ホテル、レストラン、スパ、ワークスペースなどを備えた複合型の会員制クラブとして運営されている。
各施設は地域の文化やデザインを取り入れた独自のスタイルを持ち、会員同士のつながりを促進する空間づくりが特徴だ。施設内では会員限定のイベントやワークショップが定期的に開催され、クリエイティブなアイデアの共有やコラボレーションの場として機能している。
Soho House Chicago
東京進出の意義とCEOコメント
Soho Houseが東京に進出する理由について、「東京が世界的な文化・ビジネスの中心地であり、特に表参道・青山エリアがクリエイティブな人々を惹きつける魅力的な場所である」としている。このプロジェクトは国内外のクリエイターやビジネスパーソンが集う新たな交流拠点を目指すもので、アジア市場での存在感を高める戦略の一環だという。
Soho House & Co Inc.のCEO、アンドリュー・カーニー氏は「東京は、クリエイティブでエネルギーに溢れ、そして文化的な深みのある都市であり、まさにその魅力をSoho House Tokyoで表現したいと考えています」とコメント。さらに「東京のアート、音楽、ファッション、食、テクノロジーと領域を超え、またローカルとグローバル、伝統と革新という多彩なコミュニティを一つの屋根の下で結びつける事ができる、素晴らしい機会だと考えています」と語った。
会員制度と会員募集
Soho House会員は、世界46ヶ所のハウスにあるクラブスペースや客室、スパ、ジム、上映室を利用でき、各種イベントにも参加できる。会員になることで、ラウンジ、レストラン、バーなどのクラブスペースに加え、ワークスペース、週替わりのイベントプログラム、そしてSoho Houseのグローバルネットワークにおける相互利用特典が得られる。
Soho House Tokyoの会員募集はすでに開始されており、詳細は公式ウェブサイトおよび公式SNSで確認できる。「東京のクリエイティブコミュニティのための新たなネットワークを構築すると同時に、より広範な地域社会とのつながりを築くことを目指している」としている。
「表参道 Grid Tower」の概要
「Soho House Tokyo」が入居する「表参道 Grid Tower」は、東京都港区南青山三丁目に位置する地上38階、地下3階、最高高さ約160mの複合施設。敷地面積約1,318坪、延床面積約13,791坪で、事務所、ホテル、賃貸住宅、店舗など多様な用途を持つ。東京メトロ銀座線、半蔵門線、千代田線「表参道」駅から徒歩4分、銀座線「外苑前」駅から徒歩6分という好立地だ。
2023年6月に新築工事が着工し、2026年1月末に竣工予定。「Soho House Tokyo」は竣工後の2026年春にオープンを予定している。