ホテルグランヴィア大阪など、アフター万博で「食」強化 ラウンジや朝食サービス拡充


飲食サービスに磨きをかけたラウンジ(ホテルグランヴィア大阪)

 ホテルグランヴィア大阪は1日、同館の高品質フロア宿泊者専用ラウンジでの飲食サービスを拡充した。「アフター万博」を見据えた需要獲得を目的とした取り組み。時間帯に合わせてこだわりのモーニングやカクテルをサービス。併せて、同ホテルとホテルヴィスキオ大阪の朝食メニューを拡充し、両ホテル挙げて食体験の訴求力を高める考えだ。

 ホテルグランヴィア大阪が拡充したのは、同館27階の高品質フロア「グランヴィアフロア」にある、同フロア宿泊者専用ラウンジ「グランヴィアラウンジ」で提供する飲食サービス。従来は主に小菓子とドリンクのみ提供していたものを、午前8~10時のモーニング、午後3~4時30分のティータイム、午後5時30分~午後7時30分のカクテルタイムの時間ごとに、同ラウンジでしか味わえないこだわりのフードメニューなどを提供するスタイルにした。2012年の開設以来、初めてのサービス拡充となる。

 このうちモーニングは、利用者の要望に応え、パンやフルーツサラダ、スムージーなどのライトミールを提供、ラウンジでもゆったりと朝食を食べられるようにした。カクテルタイムには、大阪発祥の企業「江崎グリコ」の人気アーモンドミルク「アーモンド効果」を使ったキッシュロレーヌなど8種類のフードのほか、ソムリエが厳選したワインやご当地ビール「ビリケンビール」などドリンクメニュー19種類を提供する。ラウンジの営業時間は午前7時~午後9時。

 併せて、同ホテル19階のフレンチレストラン「フルーヴ」で提供する朝食ブッフェでは、「黒毛和牛のすき煮 温度玉子添え」の提供を開始。従来から人気の自家製ローストビーフや大阪の地場産品を使ったメニューと併せて、非日常感と大阪らしさを体験できる朝食を打ち出す。

 同ホテルがプロデュースする宿泊主体型ホテル「ホテルヴィスキオ大阪」も館内レストラン「ヴェルデ カッサ」提供の朝食を充実する。店内の窯でクロックムッシュや窯焼き野菜、地鶏などを仕上げて出来たてを提供するほか、ライブキッチンではたこ焼きをイメージした「たこ焼きオムレツ」など3種類のオムレツの提供も行う。

 両ホテルによると、ホテルヴィスキオ大阪は約80%が海外客。ホテルグランヴィア大阪の海外客比率は昨年が45%で、今年は38%。両ホテルを統括する阿部信治総支配人は、「日本人の大阪・関西万博需要や、海外客の宿泊価格の高騰を避ける動きなどもあって、グランヴィアは日本人比率が高まっていた。万博後には万博前の海外客比率に戻るとみており、これからもインバウンド需要を取り込んでいきたいと考えている。JR西日本ホテルグループが『食のデスティネーションホテル』を掲げる中、『これを食べるために行きたい』と感じてもらえるような取り組みを進めていく」と話す。 


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