
管理者画面の一例
TOTO(福岡県北九州市)はこのほど、Iotを活用したパブリックレストルームの新ソリューションサービス「TOTO CONNECT PUBLIC」の提供を開始した。パブリックレストルームは一般住宅以外の商業施設などに設置されているトイレの総称。
新サービスの特徴は、施設利用者向け機能の「ユーザーコネクト機能」を追加した点にある。
「トイレ設備・混雑ナビ」は、自身のスマートフォンを通じて、トイレの混雑状況を把握できる。ベビーチェアの有無や、車椅子で利用できるトイレなど、利用者の状況にマッチするトイレを探すことが可能だ。
「トイレお困りリクエスト」はトイレの汚れや故障などの異常を発見した際に、清掃や修理の要望を依頼できる。訪日外国人客向けに英語、中国語、韓国語などの多言語に対応するほか、施設のマップ表示が可能で、目的のトイレをスマホから探すことができる。
同社はサービス開始に先駆け、商業施設などでユーザーコネクト機能の実証実験を実施した。利用者からは、「小さい子供がいるので、空いているトイレを事前に把握できるのはありがたい」「子供が汚してしまった時に、どこに伝えればいいか分からなかったため、この機能は助かる」といった声が届いている。
従来からの管理者向けサービスも充実。「モニタリング機能」はパソコン、スマホなどの画面上で、トイレの混雑状況をリアルタイムで確認できるほか、トイレ器具の設定変更も一括で可能。「お知らせ機能」は、長時間の便座利用を通知し、体調不良者などを早期に発見する「長時間利用アラート」など、5種類のアラートを発信する。
「データ蓄積・分析機能」は、蓄積されたデータをもとに、トイレの利用状況や傾向を確認できる。効率的な清掃や補充をはじめ、今後のメンテナンスや営繕計画などに役立てることができるという。
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