
野原グループは9月30日、インテリア壁紙ブランド「WhO(フー)」から、NOSIGNER(ノザイナー)が手掛けるデザインに新色を加えた全95点を発表した。壁紙のコンセプトである「紙」の素材感を活かしながら、空間になじみやすい色彩と色紙のような色合いが特徴だ。
紙の温もりを再現したデザイン
今回新たに発表された壁紙は、クラフト紙や付箋など身近な紙製品からインスピレーションを得ている。NOSIGNER代表は「記憶の中にある温かみをデザインに落とし込むことで、空間に自然と溶け込む親しみやすさを目指しました」とコメントしている。
ラインナップはグラデーション含む新色95点。「crush_gradation」「punch」「random」「rhythm_gradation」「ribbon」「shred_gradation」「tear_gradation」「zigzag」など多彩なデザインが揃う。価格は1メートルあたり4,500円(税別・送料別)。
多様な空間に調和する壁紙
NOSIGNERは、この壁紙の採用シーンについて「企業のミーティングルームやデザインスタジオ、教育機関の図書室やラウンジのほか、お子様のスタディスペースなど、親しみやすい色と素材感は、空間に安心感を与え、自由な発想を後押ししてくれます」と語っている。
これまでもオフィスや学校、各種施設などさまざまな空間に採用されてきたという。紙のテクスチャーを感じる繊細な表現から大胆な構成まで、壁面の大小に合わせてアレンジが可能だ。
紙の本質を引き出す実験的アプローチ
NOSIGNERは壁紙の素材として使われることが多い「紙」に敢えてスポットライトを当て、”折る”、”破る”、”皺を伸ばす”など、あらゆる実験的なプロセスを経て、「紙」のもつ本来の美しさを表現している。制作の背景やプロセスは、NOSIGNER代表の太刀川英輔氏のインタビューで詳しく紹介されている。
NOSIGNERは2013年に太刀川英輔によって設立されたデザインファーム。社会に潜在する可能性を引き出し、「創造的な共進化」を信念に、社会課題の解決を目的としたデザインコンサルティングを展開している。建築、プロダクト、グラフィックなど多様な領域を横断しながら、ブランディングやイノベーションデザイン、ソーシャルデザインに取り組んでいる。
環境に配慮したサステナブルな壁紙ブランド
「WhO(フー)」は2015年に立ち上げられた壁紙ブランドで、2016年にはグッドデザイン賞を受賞。空間デザイナー目線で制作されたパターンや、多様なフィールドで活躍するクリエイターによるデザイン、様々なブランド・企業とのコラボレーションから生まれたデザインなど、現在では3,000点を超える個性的で表情豊かなラインナップを取り揃えている。
国内での完全受注生産により、デザインのカスタマイズにも柔軟に対応。在庫を持たず素材のロスを抑え、環境配慮にも繋げている。さらにデジタルカタログの採用により、紙カタログの使用と比べてCO2排出量の削減に貢献。室内空間における化学物質の排出に関して一定の基準をクリアした「GREENGUARD Gold認証」を取得したインクを使用するなど、サステナブルなビジネスモデルを展開している。
野原グループ株式会社は「CHANGE THE GAME. クリエイティブに、面白く、建設業界をアップデートしていこう」のミッションのもと、変わる建設業界のフロントランナーとして、サプライチェーンの変革と統合を推進。建設産業の一員として、業界から排出される廃材量やCO2の削減、生産性向上による働き方改革を実現し、サステナブルに成長していく未来の実現を目指している。