
古窯ホールディングス(山形県上山市)は9月26日、同県尾花沢市の和菓子製造販売会社、明友の全株式を取得し、完全子会社化することで合意した。明友が持つ製菓技術とブランド力を継承するとともに同社の「食」分野を強化し、宿泊業との相乗効果を創出する狙い。
明友は1897年創業。120年以上にわたり製造してきた「くぢら餅」「くるみゆべし」などの郷土菓子は観光客にも根強い人気を誇る。銀山温泉での店舗展開や、「そば処 明友庵」「大正ろまん館」等の運営も手掛けてきた。
今後は、古窯が宿泊業などで培ってきたおもてなしのノウハウと、明友が築いてきた地域密着型の食の魅力を融合させ、山形全体の観光価値向上を目指す。
古窯の佐藤太一専務は、「力を合わせて山形の素晴らしい『食』体験の魅力をさらに高め、この地を訪れる全てのお客さまに忘れられない感動をお届けすることで、故郷・山形の発展に貢献していく」と話している。