Booking.com、APAC旅行動向を発表


アジア太平洋旅行者に「日本」が最も魅力的、一方で国内旅行も増加傾向

 ブッキング・ドットコムは9月25日、アジア太平洋(APAC)地域における2025年上半期(1月~6月)の旅行動向を発表した。日本は依然としてAPAC地域の旅行者にとって最も魅力的な渡航先であることが明らかになった。一方で地域内10市場のうち8市場で国内旅行先が検索のトップとなり、国内旅行の増加傾向も顕著だ。

日本への関心、国内外から高く

 世界最大級のデジタルトラベルプラットフォーマーであるブッキング・ドットコムの検索データによると、2025年上半期、日本はAPAC地域の旅行者から最も高い関心を集めている。これに韓国とタイが続き、APAC地域内で人気の高い旅行先となっている。

 各国からの訪日傾向を見ると、シンガポールからは東京が2位、大阪が7位に、香港からは大阪が2位、札幌が3位、福岡が7位、京都が9位に入るなど、多くの国・地域から日本各地への関心の高さがうかがえる。中国からも大阪が2位、京都が5位となっている。

国内旅行も堅調、APAC地域内での移動が主流

 一方で国内旅行の増加傾向も検索データから明らかだ。ベトナム、台湾、中国、香港、シンガポール、インド、日本、韓国、オーストラリア、マレーシアの10市場のうち、8市場で国内旅行先が検索トップを占めた。海外旅行志向を示したのは中国とインドのみだった。

 また検索上位10位に入った旅行先のほとんどがAPAC地域内で、例外は香港のランキングに含まれたロンドンや韓国・中国からのパリ行きのみ。地理的な近さやアクセスの利便性が、多くの旅行者の意思決定を後押ししていることがうかがえる。

 日本人旅行者については、国内の東京、大阪、京都、福岡、札幌が上位を占め、海外ではソウルが5位に入る結果となった。

10月連休、中韓旅行者に大阪が人気トップ

10月の大型連休(中国「国慶節」、韓国「秋夕」)に向けた旅行傾向も分析。中国と韓国の旅行者に人気の日本国内旅行先トップは「大阪」であることが判明した。

 前年同時期と比較して特徴的なのは、「大阪」の人気が大きく伸び、「東京」と「大阪」の順位が逆転したことだ。それに比例して、昨年はトップ10圏外だった「神戸」も7位にランクイン。関西方面の人気が高まっている様子がうかがえる。

 また、温泉地では10位の「別府」のほか、「箱根」や「由布」などもトップ10には入らなかったものの、人気のあるエリアとして検索上位に位置している。

 調査は2025年1月1日~6月30日の期間、ベトナム、台湾、中国、香港、シンガポール、インド、日本、韓国、オーストラリア、マレーシアの旅行者がブッキング・ドットコム上で行った検索データをもとに実施。また、10月の大型連休の分析は2025年9月8日~15日に中国および韓国の旅行者が行った、10月3日~12日のチェックイン予約の検索回数を元にしたものだ。

 ブッキング・ドットコムでは、これらの最新旅行動向を踏まえながら、APAC地域をはじめとする世界中の旅行者に対し、宿泊施設や移動手段、現地アクティビティまで、旅行に必要なサービスをシームレスに提供していくとしている。

 
 
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