JALグループの8月輸送実績、国際線・国内線ともに堅調な伸び


日本航空は9月29日、JALグループの2025年8月における旅客輸送実績を発表した。国際線・国内線ともに旅客数が前年同月比で増加し、特に国内線の座席利用率は87.1%と高水準を記録した。

国際線は旅客数7万人超え、前年比9.5%増

 JALグループの国際線旅客数は70万1,274人で前年同月比9.5%増となった。有償旅客キロメートル(RPK)は39億4,147万4,000人キロで同10.6%増、提供座席キロメートル(ASK)は45億7,656万2,000座席キロで同9.3%増だった。座席利用率は86.1%と前年同月の85.1%から1.0ポイント上昇している。

 方面別では米大陸線が16万547人で前年比15.3%増と最も高い伸び率を示した。次いでハワイ・グアム線が7万5,505人で15.7%増、欧州線は6万8,618人で4.0%増となった。オセアニア線のみ旅客数が前年比9.5%減の1万4,573人と唯一減少した。

 中国線は9万4,947人と7.8%増加。座席利用率も92.8%と全方面中最高となり、前年同月から5.6ポイント上昇した。

国内線の座席利用率は87.1%に向上、お盆需要で旅客増

 国内線の8月実績は旅客数358万2,608人で前年同月比9.1%増、提供座席数は411万4,672席で同3.0%増となった。座席利用率は87.1%で、前年同月の82.2%から4.9ポイント上昇した。

 主要路線では羽田-福岡線が29万7,192人で前年比15.8%増と大きく伸長。羽田-出雲線も6万16人で22.3%増と高い伸び率を示した。また羽田-高松線は6万4,824人で22.3%増、羽田-北九州線は5万4,620人で21.4%増となり、地方路線が好調だった。

 座席利用率が特に高かった路線は羽田-那覇線の95.6%、伊丹-那覇線の95.5%、広島-札幌(新千歳)線の94.1%などで、夏季休暇期間中の観光需要が顕著に現れた。

貨物輸送も国際線が大幅増

 貨物輸送実績では、国際線貨物が4万9,507トンで前年比18.5%増と大幅増となった。国内線貨物は2万8,032トンで同2.2%増と安定した伸びを示した。

 一方、国際郵便は1,078トンで前年比5.4%減、国内郵便は2,163トンで同2.0%増だった。

定時運航率は76.9%、天候影響で162便が欠航

 8月の運航状況は総便数3万1,502便に対し、運航率は98.8%だった。定時出発率は76.9%と4分の3以上の便が定刻通り出発した。遅発便は7,288便で、うち天候を理由とするものは105便、機材故障によるものは243便だった。

 欠航便は376便で、うち天候によるものが162便と最も多く、機材繰りによるものが177便だった。天候不良による目的地以外への着陸は5便、発地への引き返しは10便発生した。

 JALグループは今夏のお盆需要と国際線の回復で、輸送実績が前年を上回る堅調な業績となった。特に夏季の国内旅行が活況で、地方路線を中心に前年を大きく上回る旅客数を記録している。

 
 
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