
Synk株式会社は9月17日、東京都女性ベンチャー成長促進事業「APT Women」の第10期生に選出されたと発表した。同社は訪日外国人ファミリー向けに日本の保育士によるプレミアム託児サービスを提供。親は観光を満喫し、子どもは日本文化を体験する「新しい旅のかたち」を提案している。
日本の保育を新たな観光資源に
Synk株式会社(神奈川県鎌倉市、菅原沙耶代表取締役)が提供する「Parent Time™」は、単なるベビーシッターサービスではない。日本の国家資格を持つ保育士がホテルや観光先で安全な保育を担当。室内での日本の遊びやアーツ&クラフト、鮨作り体験、日本のサブカルチャーなどを通じて、子どもたちに「日本でしかできない思い出」を提供する取り組みだ。
「親子の時間を豊かに分かち合う新しい旅のかたち」を提案し、同時に日本の保育の価値を世界に発信している点が特徴だ。保護者は安心して美食や観光を楽しめる一方、子どもたちは異文化に触れる体験ができる。
APT Women、これまでに280社を支援
同社が選出された「APT Women」は、東京都が女性起業家の成長を支援するプログラム。経営やスケールアップに必要な知識やスキルの提供、同じ志を持つ起業家や支援者との出会いの場を創出することを目的としている。
これまでに280社を採択し、総計約242億円の資金調達や900件以上の大手企業との連携実績を有する。多彩な講師陣による講義、個社課題へのメンタリング、海外展開支援などを通じて、日本や世界を変える女性起業家を後押ししている。
第10期のキックオフイベントは9月12日、Tokyo Innovation Baseで開催された。
日本の保育士のスキルを世界へ
Synk株式会社によると、「Parent Time™」は日本の保育士の専門性やスキルを見直し、日本ならではのホスピタリティとして世界に発信できるソフトスキルと再定義する取り組みでもあるという。
同社は「APT Women」での挑戦を通じて「世界中の家族に『安心と感動の日本体験』をお届けし、日本の保育力を再定義する取り組みを広げてまいります」としている。