武州正藍染の木材を装飾した外観
東武鉄道はこのほど、埼玉県羽生市と連携し、東武伊勢崎線羽生駅構内のトイレをリニューアルした。伝統技法「武州正藍染」(ぶしゅうしょうあいぞめ)をデザインに取り入れ、地域の伝統工芸の魅力を発信する。
武州正藍染は、明治時代に武州地域(現羽生市、加須市、行田市)で盛んだった藍染の技法で、かつて200軒以上の藍染職人「紺屋(こうや)」が存在した。化学染料の普及により一時衰退したものの、近年自然志向の高まりとともに再び脚光を浴びている。
リニューアルでは、武州染物工業協同組合および羽生市藍染振興協議会の協力のもと、トイレ内に藍染布を装飾。入り口の壁面には藍染の木材を装飾し、通常布や糸に用いられる藍染とは異なる表情を見せる。武州正藍染の紹介パネルも設置した。
供用開始に併せ、構内の自由通路にも藍染を用いた装飾を施し、駅全体で地域文化の発信を強化している。

武州正藍染の木材を装飾した外観




