Z世代の「推し活」が高速バス市場を牽引


株式会社オープンドアは17日、旅行比較サイト「トラベルコ」が実施した高速バス利用者動向調査の結果を発表した。同調査によると、高速バス利用者の約40%をZ世代(18~29歳)が占め、特にZ世代女性が23.2%と最多だった。年間5回以上利用するヘビーユーザーの主な目的は「推し活」で54.3%を占めるなど、Z世代のファン活動が高速バス市場を牽引している実態が明らかとなった。

Z世代が高速バス市場の中核に

調査結果によると、高速バス利用者全体の約40%をZ世代が占めており、特に18~29歳の女性が23.2%と最も高い割合を示した。また年間利用頻度では、全体の11.5%が年5回以上利用するヘビーユーザーだが、総利用回数で見るとヘビーユーザーが全体の37.7%を占める。さらに年3回以上利用する層は全体の半数以上に上り、複数回利用者が市場を支えている構図が浮かび上がった。

 

「推し活」が主要目的に

Z世代の高速バス利用目的を分析したところ、利用頻度によって目的に違いが見られた。年1回のみの利用者では「観光」が49.2%と最多だったのに対し、年5回以上のヘビーユーザーでは「推し活」が54.3%と過半数を占めた。

「推し活」の内訳は「コンサート・音楽ライブ」が74.4%と圧倒的多数で、「スポーツ観戦」14.9%、「聖地巡礼等」10.7%が続いた。

「安さ」が最大の利用理由

Z世代が高速バスを選ぶ理由として、旅行目的を問わず「なるべく安い価格で移動したかったから」が最多となった。特に「推し活」目的の利用者では76.7%がこの理由を挙げ、「旅先で自由に使えるお金を増やしたかったから」(36.3%)、「宿泊費を浮かせることができるから」(25.8%)といった理由も上位だった。

Z世代の「推し活」利用者は移動費や宿泊費を抑え、イベントやグッズ購入に予算を振り分けたい意向が強いことがうかがえる。

 

「お得」への不安も

高速バス利用時の悩みについては、「どのタイミングで買えばお得になるのか不明」(25.4%)、「本当にお得に予約できるか(できたか)不安」(22.8%)が上位を占めた。移動費を抑えたい意向はあるものの、実際にお得に予約できたかという不安を抱える利用者が多い実態も明らかになった。

 

調査概要

今回の調査はインターネットリサーチにより実施。全国18~59歳の男女を対象に、スクリーニング調査で40,000人から抽出した990人に本調査を行った。調査期間は2025年6月18日~28日。直近1年以内に国内旅行で高速バス・夜行バスを利用した人を対象としている。

 

 
 
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