
環境保全への意識高める
長野県観光機構は、全国の中学校に向けて「自然学習」の提案を強化している。特徴は、長野県にある五つの国立公園を舞台にした自然保護、環境保全を考えるSDGs教育プログラムとなっている点で、その狙いは「生徒が自然の大切さに気づき、かつ、自然保護と環境保全に対する意識を高めること」と同機構。また、「自然が与える恵みが、都市生活と密接にかかわっていることへの理解を深めてほしい」と話す。
現地で行う自然保護、環境保全学習プログラムの内容は、「外来種駆除」「登山道の整備」など。併せて、環境省職員による国立公園についてのレクチャーも受けられる。
環境省職員による事前学習への参加も都合がつけば可能で、その内容は(1)国立公園レクチャー(2)野生動物保護、対策などのレクチャー(3)ジビエ料理のSDGs観点など。ライブ配信による質疑応答にも対応する。
併せて、「自分たちができる自然保護、環境保全」をテーマにした発表会を行う事後学習も提案している。
自然学習の様子
5人以上で乗車可能なジャンボタクシーも運行
長野県観光機構は、5人以上の乗車が可能な「ジャンボタクシー」=写真=を利用した教育旅行を提案している。長野市(長野駅または宿泊施設)出発・到着に利用でき4クラス、24台までに対応。ジャンボタクシーの最大乗車人数は9人となっている。
同機構がジャンボタクシー利用を薦める理由は(1)班別で行動できる(2)小回りが利くため観光バスが行けない場所に行ける(3)生徒自らによるコース設定が可能など。また、タクシー運賃を半額にできる手法で、昨今のバス代の高騰に対抗できる交通運賃の削減が期待できる。生徒がコース設定、運賃計算などを行い、申請書を作成し、機構が内容をチェックし、タクシー会社が実際に申請を行うという新しい事前学習ができる。行程を考える楽しみ、訪れる観光地への興味が持てる点が特徴。 長野県は観光地が豊富で、組み合わせパターンが無限で、産業観光を組み入れることも可能。
問い合わせ先は長野県観光機構パブリック事業1部TEL026(219)5274。