
セミナーの様子
大阪観光大学と課題解決型観光開発和歌山モデル協議会が主催するセミナーが16日、大阪市内のオープンイノベーション施設、QUINTBRIDGEで開かれた=写真。テーマは「和歌山でテレワークしよう」で、基調講演やパネル討論を通じて、和歌山におけるテレワークの可能性を探るとともに、新たな働き方やライフスタイルを考えるきっかけを示した。
セミナーは、観光庁が推進する「第2のふるさとづくりプロジェクト・先進的事例創出モデル」に採択された事業の一環として、ノマドワーカーやテレワーカー、2地域居住に関心のある人、自治体、企業などを対象に開催。
冒頭、同大の小野田金司特任教授は、和歌山に何度も訪れる仕組みづくりを模索しているとして、(1)おてつたびモニターツアー(2)テレワーカー育成セミナー(3)親子釣り教室モニター(4)ぶらり和歌山1泊2日モニターなど五つのプランを紹介。(4)については、「熊野古道紀伊路と和歌山城」「たま駅長初詣と戦国時代の史跡」などのテーマで10月以降にモニターツアーを計画している。
パネル討論では、インプリージョン代表取締役のオダギリサトシ、熊野古道を世界遺産に登録するプロジェクト準備会代表の小野田真弓、パソナJOBHUBソーシャルイノベーション部長の加藤遼、aubeBiz代表取締役の酒井晶子、クラブツーリズム執行役員の樋山智彦、和みマネージャーの永田大樹の各氏がそれぞれの取り組みを述べた。
「地域企業がテレワークを導入し、地元テレワーカーが就業している」「働き方改革によるライフスタイルが進化。例えば、会社に通勤できる地域に住むことがいままでの習慣だったが、新たな選択肢として愛着のある地域への移住や2地域居住などが起こっている」「SNSの時代は世界の人と人の距離が近づき、見る・食べる・遊ぶ・体験するという『観光』から、関わる・友達になるという『関係』になる」などの意見が出た。
セミナーの様子