
JNTOインバウンド旅行振興フォーラム
鍵は「通訳ガイド活用」
日本政府観光局(JNTO)主催のインバウンド旅行振興フォーラム(4、5日、東京都内で)の中で、「高付加価値旅行(ラグジュアリートラベル)におけるガイドの力」と題したパネルディスカッションが行われた。JNTO市場横断プロモーション部長の藤内大輔氏がモデレーターを務め、全国通訳案内士、DMC、地域、それぞれの立場から、通訳ガイドの役割や重要性、活用策、支援の在り方などで意見交換した。
日本を訪れる高付加価値旅行者について、ラグジュアリートラベルを取り扱うDMC、ジャパン・プライベート・ツアーCEOのラフマン・アフラ氏は、「希少、特別、本物、お金があっても簡単に手に入らないものに価値を感じる」と指摘。ガイドの役割では、「DMCはそうした価値を現場のガイドの力を借りて提供していく」と説明した。
高付加価値旅行者の特徴について、東京を中心にガイドに従事する全国通訳案内士の曽我悠氏は「私はアメリカのお客さまが多いからかもしれないが、タイムパフォーマンスがとても大事。もちろん彼らは行列などで待ちたくない。自分の基準がしっかりしていて旅行に関する判断も早い。加えて本物志向で、必ずしも高価ならいいというわけではなく、感性にしっかり合う提案が求められる」と語った。
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