大洞窟風呂「忘帰洞」
天然洞窟の中に温泉湧出
三方が海に面した岬に建つ和歌山県南紀勝浦温泉のホテル浦島(松下哲也社長)は、本館、山上館、日昇館、なぎさ館の四つの建物に六つの大浴場があり、1日の滞在ではとても回り切れないほどだ。
大洞窟風呂「忘帰洞」は、天然の洞窟の中に温泉が湧出。大正時代に旅館営業が始まってから、この地を訪れた紀州徳川家15代当主の徳川頼倫公が「帰るのを忘れさせるほど心地良い」と言い、この名が付いた。海が間近に迫る絶景も自慢だ。
館内にはもう一つの天然洞窟風呂「玄武洞」に加え、「滝の湯」「ハマユウの湯」「磯の湯」「遙峰(ようほう)の湯」がある。
ホテルには10の源泉があり、50度の硫黄分を含む極めて濃度の濃い温泉が湧き出る。大浴場でこの源泉掛け流しの湯によって疲れを癒やすとともに、「熊野cuisine」と題した地元熊野の海と山の食材を使用した料理を心ゆくまで堪能してほしい。
▽和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165の2。TEL0735(52)1011。
公式サイト:https://urashimaresortsandspa.jp/wakayama-hotelurashima/

大洞窟風呂「忘帰洞」




