
前回のコラムで触れた「キャリングキャパシティ」を算出するのに考慮する要素は収容力(航空座席、宿泊客室数、労働力)、自然環境が保護できる限度、地域住民の生活の保護・受け入れ感情、旅行者の満足度などである。
これらの要素の中でも重要でありかつ確認しやすい指標は航空座席数である。日本は島国であるため訪問手段は空路か水路に限られ、9割が空路を使って訪日している。2024年の年間航空輸送提供座席数は6644万席で、それを訪日外国人旅行者の9割と日本人海外旅行者が利用したとすると4843万席使われたことになり、稼働率は73%である。
会員向け記事です。